2020年12月21日

S&W PC940 完成!

すでに依頼者さまであるJumoさんトコでも紹介いただいてますが、PC940も仕上がってます♪




久しぶりのシルバー塗装、今回も下地サフ&シコシコ→下地EX-ST→ウレタンクリア→シコシコしてヘアライン入れ
→メッキシルバーNEXT→アクリジョンクリア→ウレタンクリア→シコシコポリッシュで全体を仕上げ、フレームトップなどは
マスキングしてブライトステンレスを吹きました。



スチール製のピンやスクリュー、エジェクターロッド等は研磨して銅メッキ→ニッケルメッキで仕上げてます。


アルミアングル材貼り合わせから削り出し、鈴友さんでセラコートして頂いたフロントサイト。



真ん中の目地、出てませんね♪


CADで設計し、3Dプリントしてもらったバレル





カッコいい♪


溶きパテ&真鍮ブラシで再現したフレームトップの粗目のブラスト。




トリガーは実銃に倣って角を丸めてます。




データを作成し、鈴友さんで入れて頂いたPC刻印もバッチリ!



アルミから削り出したフレームラグは無塗装ですが、違和感ないですね♪


前方に延長し、後ろは切り詰めたシリンダー




そのため、極限まで薄くしたフォーシングコーン。




言われなきゃ誰も気付かない(w)、フレーム内側の形状修正。




フルムーンクリップもセラコートして頂きました~




エジェクターはリューターで削りましたっけ・・・




フレーム内側の刻印も、鈴友さんです。



あ・・・グリップエンドに入れて頂いたシリアルナンバーの写真、撮り忘れちゃいました・・・スミマセン。


センチニアルは、この”うなじ”のラインが最大の魅力♪




背中(バックストラップ)も綺麗に仕上がりました!




トリガーガード下からの眺めも、相変わらずエロいですけど♪




それでは全体像を~





グリップは最初に送られてきたVZではなく、ホーグ製となりました。さすがJumoさん、良いグリップお持ちだなぁ~
つか、ホーグのブーツタイプで逆にワンピースじゃないのなんて、今ではかなりレアなのでは・・・?


縦構図も!










フルムーンクリップ仕様、良いですねぇ♪





さて、このPC940の製作記を見られたとある方から、熱烈なラブコールを頂きまして・・・

とあるグリップを差し上げるので、それを装着して写真を撮って欲しいと。

そのグリップとは、ELGOのデルタグリップ。なかなか個性的なグリップなので、一見の価値アリかと♪(好き嫌いは別れると思いますがw)















以前から存在は知ってはいたものの、触るのは今回が初めてでした。握り心地もまた、個性的ですね~









  


Posted by あじゃ  at 19:34Comments(12)S&W PC940

2020年10月06日

S&W PC940 フロントサイト 製作

おっと、また間空いちゃいましたゴメンなさい…

今回は・・・何だっけ!? あ、フロントサイトでしたねそうでしたw

これまでフロントサイトは色々使ってきましたけど、最近はアルミ板で基部とブレード部分を削り出してジーナス併用して小ネジで結合、
というパターンが多かったですが、ブレードが小さいタイプではネジを切るスペース(深さ)が取れないのがネックでした。

今回のフロントサイトはかなり小ぶり。

さてどうしたものか…とホームセンターを物色していたところ、閃きました!



2mm厚のL字アルミアングル材です。1mで200円ちょい。


コレを適当なサイズに切り出します。





表面のアルマイトをヤスリで落としてから、ジーナスで貼り合わせます。





基部は2mmでちょうど良いですが、ブレード部は3.2mm程にしたいのでシコシコ削り、ドブテイルなどもヤスリでシコシコ…


出来ました!!





左のが今回使うPC940のです。右のは次のネタの分w

真ん中に貼り合わせたラインが出ますが、ほぼほぼゼロ隙間で最強ジーナスで貼り合わせてるので、塗装すれば目地が出る事はまず無いと思います。(思いたい)


バレルに合わせたところ。



良いですねぇ♪

バレル、サイト共にこのあと塗装するのでこの時点ではスルスルに調整しておきます。


さて、そうこうしてる間に鈴友さんに刻印をお願いしてたフレームも出来てきたのでいよいよ仕上げ塗装に入ります・・・.

が、どう仕上げるか悩み中。


考えてる間、次のネタに取り掛かろっとww

  

Posted by あじゃ  at 19:38Comments(10)S&W PC940

2020年09月21日

S&W PC940 バレル製作 その②

本日は一挙2話放送!!w


そして届いたのがコチラ!!





前回のと同じNXE400ですが、こちらの本番はxABS ブラックにしてみました。(ちょっとだけお高い)
3DデータのZ軸を逆転させれば根元側にサポートが付くのかな?と思ってやってみましたが、結果前回と同じく
銃口側になっちゃいましたw まぁいっかww

そうそう、このNXE400のもう一つの良い点は、すこぶる早い事。
前回のも今回のも、何と驚きデータを入稿した翌日に完成・発送、その翌日に到着!!
まだ稼働し始めで注文が少なかったのかも知れませんが、これは凄く嬉しい・・・


こちらの材料も表面処理は楽チンです♪







サポートを除去した時の感触では、前回のxGPPよりも弾性があり破損しにくいようには感じました。
出来ればもうちょっと硬さというか靭性が欲しいかな・・・ まぁ、グニャグニャって訳ではないですけど。


フレームに仮組み~





うん! 太さのバランスやリブとフレームトップのラインなど、今回はバッチリなんじゃないかな!?


という事で、サフを吹いてシコシコと下地作り。



サフの乗りも全く問題無いですね。刻印はやや甘い部分があったので、軽く追い彫りしてます。


次はフロントサイトを作りまーす♪





  


Posted by あじゃ  at 16:56Comments(8)S&W PC940

2020年09月21日

S&W PC940 バレル製作 その①

という事で、今回からPC940の特徴的なバレル製作に取り掛かります。

最初は適当なABSパイプでも組み合わせて作ろうかとも考えましたが、ちょうど良いサイズのパイプが
見付からないし、そもそもコンプの穴とかエジェクターロッドが入る部分とかフロントサイト周りの形状や
セレーション等々、面倒臭さ満点なんですよね・・・

という事でザックリとノギスで本体側を測って、それに合わせて3DCADで設計しました!!


(イメージしやすいようにフロントサイトも設計してますが、今回は3Dプリントではなくアルミで削り出す予定です)


んで、いつものDMMで3Dプリントしてもらったのがコチラ。





いつものMJF(PA12)では表面仕上げが物凄く大変なので、今回は(注文した時に)DMMに新しく入ったNXE400の
xGPP Greyにしてみました。光造形で比較的滑らかに仕上がるとの事でしたが・・・うん、良いんじゃないでしょうか!?
刻印もしっかり入ってますし、積層痕は残っているものの処理も楽そうです。


ただ、上の画像の通り物理的なサポートが付いてしまうので、ポキポキと除去したのがコチラ。






サポート除去痕。




シコシコして綺麗に処理していきます。





いやぁ、これがまたサクサク削れて処理が楽チン!! MJFとは雲泥の差ww
ですが、サポートを除去した時の感触などからして、強度が必要な部分には向かないかも知れません。


フレームに挿してみます。








フム・・・

悪くはないですが、フレームトップとの段差や全体の太さのバランスなど、ちょっと気になる点がチラホラ・・・

こういった【組んでみたら何か違う感】はある程度想定していたので、元からこのバレルは捨てる覚悟の試し打ちだったり。


その辺の違和感を払拭すべく、3Dデータを修正。




・・・え? 大して変わってないって?w

一応、バレル部分を0.7mm太く、シュラウド部分を0.5mm細く、リブを0.5mm高く&幅を0.4mm太くしております。
あとついでに刻印ももう少し深めにしておきました。

これだけでも結構印象変わるんですよ? ホントだよ??ww


あ、今のうちに言っておきますがバレルのインサートは元のモデルガンからしっかり移植しますのでご安心を。


続きはまた次回!!


  


Posted by あじゃ  at 11:27Comments(8)S&W PC940

2020年09月13日

S&W Performance Center Model 940 カスタム開始!

おっと・・・ 油断してるとあっという間に時間が過ぎてゆく・・・

また間空いてしまってスミマセン(;´Д`)

ちょっと(だいぶ?)前にご依頼頂いていたネタですが、春頃にJumoさんからこんなブツが届きました。



ご覧の通り、VZのグリップが付いたタナカのM442モデルガンなのですが・・・
同梱されたダミーカートが9mmパラ。

ありゃ、Jumoさん何かと間違っちゃった!?

・・・という訳ではなく、コレを使えるS&W Performance Center Model 940(長いので今後PC940としますw)に
して欲しいとの事。

何ソレ?と思われる方も多いと思いますが、ハイ私も知りませんでしたw 実銃はこんな銃です。

旧型フレームのM640センチニアルをベースに.356TSW弾(9mmパラのケース長を21.5mmにした感じの弾)仕様にして
コンプ一体のバレルにした、ってところですかね・・・ ディストリビューターの一つ、Lew Hortonの特注らしいです。

で、今回は.356TSWのダミカが入手困難ということで、取り急ぎ9mmパラのダミカをお送り頂いたという訳です。

なかなか手強いご依頼ですが、頑張ります!!(`・ω・´)


・・・という事で、まずはシリンダー周りの加工から。

まずはエジェクターを1mmちょい(1.5mm近く)削り込み、薄くします。



ヤスリとリューターで削ってやりました。


シリンダー後端も削り込んで合わせます。





逆に、シリンダー前面は1mmほど長いようなので、こんなパーツをDMMで3Dプリントしてもらいました。



こちらはいつものMJF、PA12です。


瞬着でペタッと接着。





硬化後にシコシコして、サフで下地処理します。





・・・なぁんてサラッと書きましたが、ザラザラの表面を、特に6個の穴の内径を仕上げるのに結構苦労したんですよ・・・(´・ω・`)


で、本来オート用の.356TSW(或いは9mmパラ)を使うためにはクリップが必要、という事でこちらも同様に
3Dプリントで製作しました。



上の二個は実物クリップに合わせた寸法で、下の二個はカートの保持力を高める寸法としてます。(右下のは研磨済み)
というのも、樹脂製ゆえ実物通りの寸法では保持力が足りないと考えたためです。

・・・え? なら実物通りに鉄で作れって?

いや、それも考えたのですが実物クリップは簡単には変形しないように熱処理されてるでしょうから、その辺の鉄板や
真鍮などの金属から頑張って作ったところで、落としたりすればもちろんの事、下手したらカート嵌めただけで簡単に
変形してしまう事が目に見えるんですよね・・・
その点、樹脂ならある程度までは変形しても戻ってくれますし、モデルガン用としては強度も十分取れます。

実際にカートを咥えた姿は完成時にお見せします♪ (写真撮ってなかったw)



次に、後ろが短くなったシリンダーに合わせて、フレームラグを作り直しました。



元のラグを削り取って穴を開け、アルミ棒から削り出しました。


穴を開ける際に、フレームの薄いところが割れちゃったのでコッソリ修正してます(;´Д`)



でも、我ながら良く出来ました♪ヽ(´ー`)ノ


フレームラグは、裏からシャーシを通してネジ止めします。





という事で、次回はバレル周りに取り掛かります!!(`・ω・´)


  


Posted by あじゃ  at 23:27Comments(10)S&W PC940