2018年03月27日
VPW9 Prototype 製作記 <最初期型>
お待たせしました!(待ってないって?w)
先日紹介しましたVP9のオリジナルカスタム、VPW9 Prototypeの製作記を始めさせて頂きます~
B&TのUSWに一目惚れした私、でもこんなニッチな機種はトイガンじゃ出ないだろうな~とか、コンセプトは良いんだけど、
正直デザインがイマイチ・・・なんて思ってたんですよね。
で、大好きなVP9をベースに何かのストックを流用して作ってみよう!と、色々考えてたんですがなかなか良いドナーが見つからない。
だったら自分で部品を設計して流行りの3Dプリンターで作ればいいんじゃね!?と思い立ち、3D CADを使って最初に
設計したのがコチラ。
VP9を物差しやノギス等で採寸しながら、フレームの後ろに追加するストック基部やストック、ロックパーツやカバー部分を
設計。最初に設計したのは上の図の通り、サイトに汎用性を持たせるためにレイル仕様にしてました。
さて、設計したは良いけど、肝心の3Dプリントはどうする?・・・って事で見つけたのが、DMM.makeの3Dプリントサービス。
設計した3DデータをSTEPやIGES形式に変換してアップロードし、材料を選んで注文すれば3Dプリントされた製品が自宅に
届くと言う楽チンプロセスです♪
色んな材料を選べますが、価格的に樹脂でコレくらいなら個人で出せるかな~と思えるのはぶっちゃけナイロン一択でしたので、
それで注文・・・しようとしたのですが、昨年末から年始にかけてナイロン造型機が故障し、修理の目処が立ってないとの事。
そこで、新しく造型機が稼働したばかりらしいMJF(マルチジェットフュージョン)方式のPA12という材料で注文しました。
元々考えてたナイロンより少しだけお高いですが、そもそもPA12もナイロン系ですし、乳白色がデフォなナイロンと違いこちらは
最初から黒(グレー)で都合が良かったので、こちらにしました。
この材料だけではないですが、精度保証は無し。3Dデータだけの送信ですし、正直2D図面起こして寸法記入するのって面倒
ですからお手軽さを考えたら仕方ないです。ナイロンだと目安として±0.3mmとの事なので、ガタガタになるのを避けて
ちょいと大きめに設計し、出来上がってきたのがコチラ!
注文してからちょうど1週間後に発送されてきました。十分早いと思います。
ご覧の通りグレーと言うより白っぽく粉吹いた感じの表面ですが、粗いブラストを掛けたのかな?という感じで、削ってみると
分かりますが樹脂自体は黒色です。
ただし、大きめに設計したら全て更にプラス側に仕上がってきましたw(設計値+0.2mm前後)
PA12(ナイロン)なので粘りがあって大変削りにくかったですが、頑張って擦り合わせ!
なお、ピンやネジ穴などは小さい穴を目安代わりに開けておき、ドリルやタップで加工しました。
ストック基部のフレームとの接合面も良い感じに荒れているので、接着に好都合♪
いつもの高強度瞬着でペタッとな!!
曲面もピッタリくっ付きました♪ 気持ちイイww
最初は内側からネジ止め併用にしようと思ってたのですが、思いのほかガッチリ付いたので接着のみで様子を見ます。
カバー未装着で横から見た状態。
スライドを一杯まで引いた状態。
我ながらギリギリ過ぎ・・・ww
実際に撃ってみると僅かに当たった跡が見えたので、当たらないように基部側を削り込んでおきました(;^_^A
それ以外は特に問題なさそうだったので、ストック基部とフレームの接合部をパテ等で均してブラックパーカーで塗装しました。
前後しますが、ロックパーツ部分のフレーム加工です。
トリガーガードの根元前方を削り込み、ロックパーツが入るスペースを作ります。ステンレスのシリアルナンバープレートを裏返し、
穴を開けてネジ切り。ロックパーツにテンションを掛ける為に2mmの穴を開けてスプリングと自作プランジャーを仕込みました。
ロックパーツを取り付けたところ。
左右の橋渡し部分の肉厚が3mmしか取れず、また横に長いので頼りない感じです。
ストック側の爪を出っ張らない形状にしたため、
ロックパーツの横への突出量も大きめです。
ちょっと引っ掛けたら折れちゃいそうです・・・ そのため、後に設計変更する事に。
ストックやロックパーツもブラックパーカーで塗装、カバーはちょっと色味を変えたくてキャロムのブラックスチールで塗装し、
組み上げたのがコチラ。
(スライド周りの加工は後日紹介します)
B&TのUSWそっくりの、真っ直ぐなストックです。
設計時から分かってはいましたが、スライドストップは完全に隠れて操作不能。
それより何より出来上がってみて初めて、握ると親指の付け根がストックと干渉して大変握りにくい事が分かりました(;´Д`)
これは想定してませんでしたね・・・(;^_^A
また、引張/曲げ弾性率が高くはないPA12で注文した時から心配していた事ですが、ガラス繊維強化無しという事もあり剛性が
ちょいとモノ足りない感じです。(DMM.makeでガラス繊維強化グレードにすると、目ン玉飛び出る程お高い!)
・・・という事で、こちらも後に設計変更です。
更にこのカバーですが、スライドとの隙間が少な過ぎました。
実はこれでも内側を0.5mm削ってる状態です。
そしてこの、のっぺりとした外観・・・
設計当初はアルミ板か何かで作ろうと思っていた為でもありますが、もうちょっと色気が欲しいところですよね。
また、載せるサイトが決まってなかったこともあってレイル仕様にしたのですが、RMRを載せてみるとかなり高いポジションに
なる事が、出来上がって構えてみて判明しました。
そんなこんなで、カバーも設計変更する事になります。
こんな部品は初めて設計したので覚悟はしていましたが、思いのほかダメダメでしたww
続く・・・
先日紹介しましたVP9のオリジナルカスタム、VPW9 Prototypeの製作記を始めさせて頂きます~
B&TのUSWに一目惚れした私、でもこんなニッチな機種はトイガンじゃ出ないだろうな~とか、コンセプトは良いんだけど、
正直デザインがイマイチ・・・なんて思ってたんですよね。
で、大好きなVP9をベースに何かのストックを流用して作ってみよう!と、色々考えてたんですがなかなか良いドナーが見つからない。
だったら自分で部品を設計して流行りの3Dプリンターで作ればいいんじゃね!?と思い立ち、3D CADを使って最初に
設計したのがコチラ。
VP9を物差しやノギス等で採寸しながら、フレームの後ろに追加するストック基部やストック、ロックパーツやカバー部分を
設計。最初に設計したのは上の図の通り、サイトに汎用性を持たせるためにレイル仕様にしてました。
さて、設計したは良いけど、肝心の3Dプリントはどうする?・・・って事で見つけたのが、DMM.makeの3Dプリントサービス。
設計した3DデータをSTEPやIGES形式に変換してアップロードし、材料を選んで注文すれば3Dプリントされた製品が自宅に
届くと言う楽チンプロセスです♪
色んな材料を選べますが、価格的に樹脂でコレくらいなら個人で出せるかな~と思えるのはぶっちゃけナイロン一択でしたので、
それで注文・・・しようとしたのですが、昨年末から年始にかけてナイロン造型機が故障し、修理の目処が立ってないとの事。
そこで、新しく造型機が稼働したばかりらしいMJF(マルチジェットフュージョン)方式のPA12という材料で注文しました。
元々考えてたナイロンより少しだけお高いですが、そもそもPA12もナイロン系ですし、乳白色がデフォなナイロンと違いこちらは
最初から黒(グレー)で都合が良かったので、こちらにしました。
この材料だけではないですが、精度保証は無し。3Dデータだけの送信ですし、正直2D図面起こして寸法記入するのって面倒
ですからお手軽さを考えたら仕方ないです。ナイロンだと目安として±0.3mmとの事なので、ガタガタになるのを避けて
ちょいと大きめに設計し、出来上がってきたのがコチラ!
注文してからちょうど1週間後に発送されてきました。十分早いと思います。
ご覧の通りグレーと言うより白っぽく粉吹いた感じの表面ですが、粗いブラストを掛けたのかな?という感じで、削ってみると
分かりますが樹脂自体は黒色です。
ただし、大きめに設計したら全て更にプラス側に仕上がってきましたw(設計値+0.2mm前後)
PA12(ナイロン)なので粘りがあって大変削りにくかったですが、頑張って擦り合わせ!
なお、ピンやネジ穴などは小さい穴を目安代わりに開けておき、ドリルやタップで加工しました。
ストック基部のフレームとの接合面も良い感じに荒れているので、接着に好都合♪
いつもの高強度瞬着でペタッとな!!
曲面もピッタリくっ付きました♪ 気持ちイイww
最初は内側からネジ止め併用にしようと思ってたのですが、思いのほかガッチリ付いたので接着のみで様子を見ます。
カバー未装着で横から見た状態。
スライドを一杯まで引いた状態。
我ながらギリギリ過ぎ・・・ww
実際に撃ってみると僅かに当たった跡が見えたので、当たらないように基部側を削り込んでおきました(;^_^A
それ以外は特に問題なさそうだったので、ストック基部とフレームの接合部をパテ等で均してブラックパーカーで塗装しました。
前後しますが、ロックパーツ部分のフレーム加工です。
トリガーガードの根元前方を削り込み、ロックパーツが入るスペースを作ります。ステンレスのシリアルナンバープレートを裏返し、
穴を開けてネジ切り。ロックパーツにテンションを掛ける為に2mmの穴を開けてスプリングと自作プランジャーを仕込みました。
ロックパーツを取り付けたところ。
左右の橋渡し部分の肉厚が3mmしか取れず、また横に長いので頼りない感じです。
ストック側の爪を出っ張らない形状にしたため、
ロックパーツの横への突出量も大きめです。
ちょっと引っ掛けたら折れちゃいそうです・・・ そのため、後に設計変更する事に。
ストックやロックパーツもブラックパーカーで塗装、カバーはちょっと色味を変えたくてキャロムのブラックスチールで塗装し、
組み上げたのがコチラ。
(スライド周りの加工は後日紹介します)
B&TのUSWそっくりの、真っ直ぐなストックです。
設計時から分かってはいましたが、スライドストップは完全に隠れて操作不能。
それより何より出来上がってみて初めて、握ると親指の付け根がストックと干渉して大変握りにくい事が分かりました(;´Д`)
これは想定してませんでしたね・・・(;^_^A
また、引張/曲げ弾性率が高くはないPA12で注文した時から心配していた事ですが、ガラス繊維強化無しという事もあり剛性が
ちょいとモノ足りない感じです。(DMM.makeでガラス繊維強化グレードにすると、目ン玉飛び出る程お高い!)
・・・という事で、こちらも後に設計変更です。
更にこのカバーですが、スライドとの隙間が少な過ぎました。
実はこれでも内側を0.5mm削ってる状態です。
そしてこの、のっぺりとした外観・・・
設計当初はアルミ板か何かで作ろうと思っていた為でもありますが、もうちょっと色気が欲しいところですよね。
また、載せるサイトが決まってなかったこともあってレイル仕様にしたのですが、RMRを載せてみるとかなり高いポジションに
なる事が、出来上がって構えてみて判明しました。
そんなこんなで、カバーも設計変更する事になります。
こんな部品は初めて設計したので覚悟はしていましたが、思いのほかダメダメでしたww
続く・・・