2021年12月05日
SIG SAUER P224 製作記④
SIG SAUER P224の完成記事はコチラ
P224の製作記もそろそろ飽きて来た頃と思いますので(w)、今回で終わらせましょう!(すっげー長くなりそうですが・・・)
まずはP229Cへのコンバージョングリップアダプター?の製作。
以前のカスタムでレール部分を切り取られたタナカP226RのHWフレームを輪切り。
ABS板を貼ったりシコシコしたりスタッド付けたりして、こうなりました。
コチラのチェッカリングも手彫りです。
次にP224用のマガジン製作。P226のマガジンケースをカットして・・・
内側の幅ピッタリになるようにビニールテープを巻いて調節した木片を挟み込んで・・・
耳を曲げて、余分な耳をカットする途中。
カットして整形、ブルーイング。
マガジンフォロワーは少し下をカットし、スプリングが入る部分も掘り込んで、ようやっと装弾数8発に。
無事に短くなりました!
本体に挿入するとこんな感じ。
マガジンバンパーの余分な部分をカット。
曲げたABS板をこんな形に削って・・・
マガジンバンパーに貼り付け、周囲と下面もABS板を貼り付けます。
部分的にオートウェルドを盛って削り込み、形状を整えていきます。
マガジンバンパーの固定は、スプリングの下のプレートの先端をこのように曲げて、ベースプレートに開けた細長い穴に
嵌り込むようにしました。
(ちなみに実銃ではこのプレート自体が省略され、バネを曲げて対応してるみたいです)
だいぶ全体像が見えてきました!!
面倒なのは、マガジンバンパーのチェッカリング。曲面な上、上下幅が狭いので筋目ヤスリは使えない・・・
逆に本数は少ないので、頑張って全て角ヤスリと真鍮角棒をノミ代わりにして手彫りしました!
お次はスライドのセレーション。
いつもなら元のセレーションを削り取った凹みに細く切ったABS板を貼り付けていきますが、今回は折角フラットな面が
出来ているので直接彫りたい・・・
完全手彫りでは流石にフニャフニャになってしまいそうなので、角度を一定にすべくAmazonでこんなモノをゲット。
プロトラクターっていうみたいです。分度器と定規が一緒になったような感じ。
そのままではちょっと使いにくいので、アルミアングル材を用意して・・・
プロトラクターに接着。
で、これはちょっと企業秘密なんですけど(嘘)リューターの先端に取り付ける治具を3Dプリンターで作りまして、
これは何かって言うと治具の先端の面からちょこっとだけ刃物を飛び出させて、トリマーっぽく使う為の治具です。
治具の先端の面を、刃物に対して10度傾けてあるのがミソ。これにより、セレーションの凹みの底面がカーブしてる
独特の形状を再現しようって魂胆です。上の写真はプロトラクターで一定の角度を保ちながらリューターでセレーションを
彫ったところです。
まぁ結局は手持ち作業なのでピッチのばらつきやらバリやらあり、手ヤスリで仕上げましたけど・・・
エキストラクターは今回も真鍮板+アルミアングル材から削り出し。
今回はブルーガンが手元にある事もあり、P229 Nitron Compactの時よりもリアルな形状・サイズに出来たと思います♪
エキストラクターピンの穴を開けて・・・
スプリングは実銃同様にダブル仕様。
爪の部分もリアル形状に・・・
してみましたが、最終的にはフィーディング調整で削り込んだのでちょっと形状変わっちゃいました。
ちなみにエキストラクターを取り付ける前にFピンのピン(ややこしいw)を取り付けますが、実銃同様に下半分だけ
見えるようになってます。
エキストラクターのピンも、下から見えるのは半分だけ。
P224のエキストラクターはセレーションよりも奥まってます。
P229なども現行型はこうなってるみたい?恐らく、スライド操作時にエキストラクターに指が触れてしまうのを嫌ったのではないかと。
続いてフレームのフロント側のレール溝。実銃ではこの部分がロッキングブロックインサートと一体になっているので、
まずは両側から小ねじでロッキングブロックにネジ止めします。
一旦ネジを外して、レール部分を糸鋸でカット。
カットしたレール部分をロッキングブロック側にネジ止め&接着。
実銃ではこの構造により、フレーム精度に依存せずにスライド~バレルのロッキング精度を担保しているのではないかと。
それによりフレーム側のレールが短くなったデメリットを補完したかったのかな・・・?
まぁ、お気づきのとおりモデルガンでは何の意味もありませんがw 単なるロマンですww(でもそれが大事♪)
細かい部分ですが、トリガーのレストポジション調整の為、真鍮角棒をジーナスで接着して~
整形。
以上で形状加工は完了! で、下地の黒サフを吹くと・・・
この通り、埋めて削った部分に無数のスが出てきます(´・ω・`)
こんな細かいスは瞬着で埋めるとその後の削りでまた別のスが出てきて地獄に陥るので、全てUVレジンで埋めます。
硬化前にヒートガンで軽く温めてやると気泡が抜けてくれて、硬化後はヒケずに溶きパテのような適度な柔らかさなので
新たなスが出てくるリスクを大幅に軽減できます。ちなみに使ってるのは100均のネイル用UVレジンですw
最後にいつものように手彫り刻印~
スライドのP224文字は、ブルーガンから物理コピペしましたw
以上です!! 156枚の製作画像、全部使ったかどうか数えてませんがw
最後まで見てくださった方(いるかな?w)、ありがとうございました♪
次回は~~~
またSIGかなwww
P224の製作記もそろそろ飽きて来た頃と思いますので(w)、今回で終わらせましょう!(すっげー長くなりそうですが・・・)
まずはP229Cへのコンバージョングリップアダプター?の製作。
以前のカスタムでレール部分を切り取られたタナカP226RのHWフレームを輪切り。
ABS板を貼ったりシコシコしたりスタッド付けたりして、こうなりました。
コチラのチェッカリングも手彫りです。
次にP224用のマガジン製作。P226のマガジンケースをカットして・・・
内側の幅ピッタリになるようにビニールテープを巻いて調節した木片を挟み込んで・・・
耳を曲げて、余分な耳をカットする途中。
カットして整形、ブルーイング。
マガジンフォロワーは少し下をカットし、スプリングが入る部分も掘り込んで、ようやっと装弾数8発に。
無事に短くなりました!
本体に挿入するとこんな感じ。
マガジンバンパーの余分な部分をカット。
曲げたABS板をこんな形に削って・・・
マガジンバンパーに貼り付け、周囲と下面もABS板を貼り付けます。
部分的にオートウェルドを盛って削り込み、形状を整えていきます。
マガジンバンパーの固定は、スプリングの下のプレートの先端をこのように曲げて、ベースプレートに開けた細長い穴に
嵌り込むようにしました。
(ちなみに実銃ではこのプレート自体が省略され、バネを曲げて対応してるみたいです)
だいぶ全体像が見えてきました!!
面倒なのは、マガジンバンパーのチェッカリング。曲面な上、上下幅が狭いので筋目ヤスリは使えない・・・
逆に本数は少ないので、頑張って全て角ヤスリと真鍮角棒をノミ代わりにして手彫りしました!
お次はスライドのセレーション。
いつもなら元のセレーションを削り取った凹みに細く切ったABS板を貼り付けていきますが、今回は折角フラットな面が
出来ているので直接彫りたい・・・
完全手彫りでは流石にフニャフニャになってしまいそうなので、角度を一定にすべくAmazonでこんなモノをゲット。
プロトラクターっていうみたいです。分度器と定規が一緒になったような感じ。
そのままではちょっと使いにくいので、アルミアングル材を用意して・・・
プロトラクターに接着。
で、これはちょっと企業秘密なんですけど(嘘)リューターの先端に取り付ける治具を3Dプリンターで作りまして、
これは何かって言うと治具の先端の面からちょこっとだけ刃物を飛び出させて、トリマーっぽく使う為の治具です。
治具の先端の面を、刃物に対して10度傾けてあるのがミソ。これにより、セレーションの凹みの底面がカーブしてる
独特の形状を再現しようって魂胆です。上の写真はプロトラクターで一定の角度を保ちながらリューターでセレーションを
彫ったところです。
まぁ結局は手持ち作業なのでピッチのばらつきやらバリやらあり、手ヤスリで仕上げましたけど・・・
エキストラクターは今回も真鍮板+アルミアングル材から削り出し。
今回はブルーガンが手元にある事もあり、P229 Nitron Compactの時よりもリアルな形状・サイズに出来たと思います♪
エキストラクターピンの穴を開けて・・・
スプリングは実銃同様にダブル仕様。
爪の部分もリアル形状に・・・
してみましたが、最終的にはフィーディング調整で削り込んだのでちょっと形状変わっちゃいました。
ちなみにエキストラクターを取り付ける前にFピンのピン(ややこしいw)を取り付けますが、実銃同様に下半分だけ
見えるようになってます。
エキストラクターのピンも、下から見えるのは半分だけ。
P224のエキストラクターはセレーションよりも奥まってます。
P229なども現行型はこうなってるみたい?恐らく、スライド操作時にエキストラクターに指が触れてしまうのを嫌ったのではないかと。
続いてフレームのフロント側のレール溝。実銃ではこの部分がロッキングブロックインサートと一体になっているので、
まずは両側から小ねじでロッキングブロックにネジ止めします。
一旦ネジを外して、レール部分を糸鋸でカット。
カットしたレール部分をロッキングブロック側にネジ止め&接着。
実銃ではこの構造により、フレーム精度に依存せずにスライド~バレルのロッキング精度を担保しているのではないかと。
それによりフレーム側のレールが短くなったデメリットを補完したかったのかな・・・?
まぁ、お気づきのとおりモデルガンでは何の意味もありませんがw 単なるロマンですww(でもそれが大事♪)
細かい部分ですが、トリガーのレストポジション調整の為、真鍮角棒をジーナスで接着して~
整形。
以上で形状加工は完了! で、下地の黒サフを吹くと・・・
この通り、埋めて削った部分に無数のスが出てきます(´・ω・`)
こんな細かいスは瞬着で埋めるとその後の削りでまた別のスが出てきて地獄に陥るので、全てUVレジンで埋めます。
硬化前にヒートガンで軽く温めてやると気泡が抜けてくれて、硬化後はヒケずに溶きパテのような適度な柔らかさなので
新たなスが出てくるリスクを大幅に軽減できます。ちなみに使ってるのは100均のネイル用UVレジンですw
最後にいつものように手彫り刻印~
スライドのP224文字は、ブルーガンから物理コピペしましたw
以上です!! 156枚の製作画像、全部使ったかどうか数えてませんがw
最後まで見てくださった方(いるかな?w)、ありがとうございました♪
次回は~~~
またSIGかなwww
毎回参考になる事ばかりです。
オートウェルド、、、結構使用してる方も多く(take-○さんとか)使ってみた物の、硬度が納得できず別れを告げたのですが、、、そうか、パテとして使えば、、、ごめんよウエルド(悲)
ちなみにデブコンが気になるのですが(笑)硬化語ガチガチに固まるのでしょうか?教えて頂けると幸いです。
> 「完璧」この一言に尽きる、、、、
>毎回参考になる事ばかりです。
ありがとうございます!少しでもお役に立てれば幸いです♪
>オートウェルド、、、結構使用してる方も多く(take-○さんとか)使ってみた物の、硬度が納得できず別れを告げたのですが、、、そうか、パテとして使えば、、、ごめんよウエルド(悲)
そうなんですよね〜 硬度は大した事ないのですが、使い方次第では便利ですよ♪
>ちなみにデブコンが気になるのですが(笑)硬化語ガチガチに固まるのでしょうか?教えて頂けると幸いです。
デブコンはS-6ってのを昔一度だけ買った事がありますが、粘度はオートウェルドより低く、硬化後は同じくらいだったような?記憶です。(かなり曖昧です)
デブコンもいろんな種類があり、少しお高い業務用?は結構良いらしいですが…
一般向けの中で硬さで選ぶなら、やはりジーナスGM-8300ですかね〜?
パテ、、あれこれ調べると楽しいですよね。
ジーナス買って試してみます。
またご指導頂けると助かります。
> パテ、、あれこれ調べると楽しいですよね。
パテにしても接着剤にしても塗料にしてもお気に入り(自分の中での実績)が出来てしまうと、なかなか変えられなくなっちゃうんですよ…
本当はもっと色々試してみるべきなんでしょうけどね(´・∀・`)
>ジーナス買って試してみます。
配合率が重量比10:1と、ちょっと使いにくいのが難点かも知れません〜
今回も原材料から美しい部品に変貌するさまが感動すら覚えます。
仕事/業務でプレス金型のガイドポスト、ブッシュ用にデブコンB使用実績あります。
型を高精度で合わせるのに使います。合わせの肝に使えますのでガチガチです。
液状で刷毛塗りも出来ますし、硬化後は機械切削も出来たはずです。
>いつも楽しく拝見致しております。
>今回も原材料から美しい部品に変貌するさまが感動すら覚えます。
ありがとうございます!
>仕事/業務でプレス金型のガイドポスト、ブッシュ用にデブコンB使用実績あります。
>型を高精度で合わせるのに使います。合わせの肝に使えますのでガチガチです。
>液状で刷毛塗りも出来ますし、硬化後は機械切削も出来たはずです。
ご経験に基づいた貴重な情報ありがとうございます!!
Aがパテ状でBが液状なんですね。ヒケも少なそうですし、かなり良さそうですね♪
焼き付け塗装では150〜170℃まで熱するので、カタログ値では耐熱120℃という点だけが気がかりですが意外といけちゃうかも知れませんし、試してみたいところです。