2022年11月24日
S&W Model 627 Performance Center 2.625" 仕上げ直し開始
今回はタナカのモデルガン、S&W M627PC 2.625インチの仕上げ直しです!
・・・え? タナカからそんなモデル出てたっけ?? とお思いの貴方! 鋭い!!(イヤ普通に分かるでしょw)
この子はJumoさんが旭工房さんに依頼して製作して頂いたカスタムモデルガンです。M327 M&Pモデルガンに、
ペガサスM29PCフラットサイドのバレルを切り詰めて取り付けた贅沢なカスタム!
以前、M29PCフラットサイドをベースにM629PC 2.625インチを作りましたが、意外と?バレル形状を作るのが
とても大変だったので、ワタシ的には非常に助かります・・・
元は全て黒パーツでしたが、JumoさんがペガサスM627用のメッキトリガーやハンマー、サムピースに各種ネジを
手配頂いていたので、それらに換装したのが上の状態です。この辺の部品はモデルガンと共用なのが有難いですね。
(若干、作動調整しましたが)
今回、Jumoさんからの依頼と同時に、旭工房さんからも連絡頂きまして、
「この辺の最近のモデルは不得手なので、形状とか気になるところがあったら遠慮なく直しちゃってください。」
との事。
仕上げ直しを考慮頂いたのかバレルは簡単に取り外せたので、少し気は引けますがちょっとだけ直させて頂きました。
まずはココのライン。
実銃では上側同様に逆Rになってるので、シコシコして形状修正。
また、フロントサイトがやや前寄りだったので、アリ溝を2mmほど後ろにズラしてます。
更に、シュラウド根元付近の形状も修正。
それと、コレは元のタナカM29PCフラットサイドもそうなのですが、エジェクターロッドが入るシュラウド部分の内側下面が
ロッドに干渉気味なので、下方向に拡大しました。
これでバレル形状の変更は完了~
次に、フォーシングコーン周りです。
実銃M327はスカンジウムフレームの為、シリンダーギャップから噴き出すガスから保護するためにステンレスのパーツが
付いてますが、フレーム全体がステンレスなM627には付いてないのが正解なんですね。
フォーシングコーンの形状も違うので、フォーシングコーン部分を切り取り、ステンレスパーツも除去。
ステンレスパーツがあった部分には0.5mmのABS板を接着します。
フォーシングコーンは、ジャンクパーツ(KSC旧型STIのアウターバレル)から旋盤で削り出しました!
接着します。
ライフリングもバッチリ♪
・・・と思ったら、実銃のフォーシングコーン入口の内径はテーパー加工されててライフリングは無いのが正解っぽいです・・・
全て加工終わってから知りました(;^_^A
シリンダーギャップは、この時点ではかなりギリギリを攻めてます。
が、後述しますが最終的にはもう少し広めにとる必要があります。
フレームやシリンダーを面出しし、肉盛り加工部分に出てきたスと格闘しながら全体にサフを吹き、仮組して作動チェック。
実銃M627PC 2.625インチの画像を見るとノンフルートシリンダーのが多くヒットしますが、フルート有りのも散見され、
Jumoさんは有りをご希望との事でその通りに。
先ほどのシリンダーギャップですが、シリンダーを閉じた状態で8発作動させても干渉しないものの、スイングアウトの時に
ヨークのガタ(塗装膜厚の為に必要なギャップ)の為に擦れる事が分かったので、少し削って擦れないようにしました。
また、折角なのでハンマーノーズブッシングのモールド再現と、その下のR形状再現も追加で実施。
再度サフを吹いて最終確認。
問題無さそうです!!
仕上げはEX-STで、艶有り高耐久クリアーをやや遠めから吹いてコーティングしました♪
仕上げ塗装の前にバレルをフレームにガッチリとオートウェルドで接着したので、二度と取れないでしょう!!
・・・と、今回も駆け足で紹介しましたが、数週間分の作業内容となりますww
次回、完成編です♪
・・・え? タナカからそんなモデル出てたっけ?? とお思いの貴方! 鋭い!!(イヤ普通に分かるでしょw)
この子はJumoさんが旭工房さんに依頼して製作して頂いたカスタムモデルガンです。M327 M&Pモデルガンに、
ペガサスM29PCフラットサイドのバレルを切り詰めて取り付けた贅沢なカスタム!
以前、M29PCフラットサイドをベースにM629PC 2.625インチを作りましたが、意外と?バレル形状を作るのが
とても大変だったので、ワタシ的には非常に助かります・・・
元は全て黒パーツでしたが、JumoさんがペガサスM627用のメッキトリガーやハンマー、サムピースに各種ネジを
手配頂いていたので、それらに換装したのが上の状態です。この辺の部品はモデルガンと共用なのが有難いですね。
(若干、作動調整しましたが)
今回、Jumoさんからの依頼と同時に、旭工房さんからも連絡頂きまして、
「この辺の最近のモデルは不得手なので、形状とか気になるところがあったら遠慮なく直しちゃってください。」
との事。
仕上げ直しを考慮頂いたのかバレルは簡単に取り外せたので、少し気は引けますがちょっとだけ直させて頂きました。
まずはココのライン。
実銃では上側同様に逆Rになってるので、シコシコして形状修正。
また、フロントサイトがやや前寄りだったので、アリ溝を2mmほど後ろにズラしてます。
更に、シュラウド根元付近の形状も修正。
それと、コレは元のタナカM29PCフラットサイドもそうなのですが、エジェクターロッドが入るシュラウド部分の内側下面が
ロッドに干渉気味なので、下方向に拡大しました。
これでバレル形状の変更は完了~
次に、フォーシングコーン周りです。
実銃M327はスカンジウムフレームの為、シリンダーギャップから噴き出すガスから保護するためにステンレスのパーツが
付いてますが、フレーム全体がステンレスなM627には付いてないのが正解なんですね。
フォーシングコーンの形状も違うので、フォーシングコーン部分を切り取り、ステンレスパーツも除去。
ステンレスパーツがあった部分には0.5mmのABS板を接着します。
フォーシングコーンは、ジャンクパーツ(KSC旧型STIのアウターバレル)から旋盤で削り出しました!
接着します。
ライフリングもバッチリ♪
・・・と思ったら、実銃のフォーシングコーン入口の内径はテーパー加工されててライフリングは無いのが正解っぽいです・・・
全て加工終わってから知りました(;^_^A
シリンダーギャップは、この時点ではかなりギリギリを攻めてます。
が、後述しますが最終的にはもう少し広めにとる必要があります。
フレームやシリンダーを面出しし、肉盛り加工部分に出てきたスと格闘しながら全体にサフを吹き、仮組して作動チェック。
実銃M627PC 2.625インチの画像を見るとノンフルートシリンダーのが多くヒットしますが、フルート有りのも散見され、
Jumoさんは有りをご希望との事でその通りに。
先ほどのシリンダーギャップですが、シリンダーを閉じた状態で8発作動させても干渉しないものの、スイングアウトの時に
ヨークのガタ(塗装膜厚の為に必要なギャップ)の為に擦れる事が分かったので、少し削って擦れないようにしました。
また、折角なのでハンマーノーズブッシングのモールド再現と、その下のR形状再現も追加で実施。
再度サフを吹いて最終確認。
問題無さそうです!!
仕上げはEX-STで、艶有り高耐久クリアーをやや遠めから吹いてコーティングしました♪
仕上げ塗装の前にバレルをフレームにガッチリとオートウェルドで接着したので、二度と取れないでしょう!!
・・・と、今回も駆け足で紹介しましたが、数週間分の作業内容となりますww
次回、完成編です♪
製作をお願いする際には加工内容を文字と画像で説明するのですが、自分の頭の製作依頼内容を製作者の方に全てお伝えすることは非常に難しいですね。
バレルの曲線のRの付き方は画像を製作依頼資料に載せていて「見ての通り」と思い込み加工内容として記載しなかった私のミスです(^_^;)
これだけ手がかかったカスタムなので、タナカに「これって新製品にしてもいいな」と思ってもらえるとありがたいです。
> 製作をお願いする際には加工内容を文字と画像で説明するのですが、自分の頭の製作依頼内容を製作者の方に全てお伝えすることは非常に難しいですね。
ですね〜 私も全て汲み取れてるかどうか?ですし、その時々の気分で受け取り方が変わっちゃう事もあるのでw
でもJumoさんのは分かりやすくて助かりますよ♪
>これだけ手がかかったカスタムなので、タナカに「これって新製品にしてもいいな」と思ってもらえるとありがたいです。
ですよね!!私も欲しいです!!!!!