2023年03月07日
HK45CT 分解組み立て
いや、数年前にTwitterでフォロワーさんにお願いされてたのにずっと出来ていなかったのを、不意に思い出したもので(;^ω^)
Crusaderスチールトリガーに交換する時など、フレーム側の完全分解が必要な際の参考になれば。
なお、今回のモデルはMk.24 Mod.0化したこの時の子です。もう6年も前になるのか・・・
当時の前後の記事で紹介していますがスライドの仕上げやハンマーストラット周りなど、箱出しノーマルとは異なるのは
ご了承ください。あと、KSCのHK45も基本的に同じです。マルイは持ってませんが、恐らく全然違うでしょうw
では早速!!
スライドを外した後、まずは右側のスライドストップを取り外します。
バックストラップを外す為、スプリングピンを抜きます。ちょっと固めなのでポンチとハンマーがあると良いでしょう。
メインスプリングハウジング?を止めてるピンは簡単に抜けます。
ストラットを抜き出します。
スライドストップスプリングを抜きます。が、意外とココが最大の難関かも!?スプリングの先っぽがフレームに引っ掛かって
素直には抜けてくれないので、細いマイナスドライバーなどを駆使して取り出します。
これがとてもイライラするので、一度取り出したらスプリングの先端をすこーし内側に曲げといてあげると、次回から楽になります♪
右側のセフティレバーを外します。1mmの六角レンチを使い、このように左側のレバーをデコック位置に下げながらレンチを回すと
やりやすいと思います。
ココのピンをシャーシと面イチまで押し込みます。
ディテントプレートが取り外せます。
分解前にパーツの並びを確認しておきます。
先ほど押し込んだピンを完全に抜き、ディスコネクターを取り出します。私の場合、ガタ取りの為にココにシムを入れてますが、
元々は入ってませんし無くても大きな問題は無いので無視してくださいw
細いポンチなどをこの隙間に入れ、奥のプレートを押し込みながら左側セフティレバーを抜きます。
押し込んでいたプレートとスプリングも抜き出しておくと良いでしょう。
また、手前のノッカーロックと、それを押し上げるプランジャー&スプリングも抜いておくと良いです。
トリガーピンを抜きます。
シャーシ前方のネジを外します。
シャーシを取り外します。後述するスプリングが潜んでますので、変形させないように出来るだけ真っ直ぐ引き上げ、トリガーが
引っ掛かったあたりからはリア側を持ち上げて取り外します。
この時点でトリガーバーもポロッと取れると思います。
潜んでいるスプリングとはコレの事。トリガーバーを押し上げるプランジャーと共に、シャーシの穴に入ってます。
それと、リアシャーシに残ってるシア周りの部品で、こんなのがポロッと落ちてくるかも知れません。
この位置に戻してあげましょう。シアの側面に乗っかってるだけです。
あとはトリガー軸のスリーブを抜いてあげればトリガーを取り外して交換できます。
ただ、トーションスプリングが割と強め&トリガーに引っ掛かる部分が短めなので、取り付けが割と大変かも知れません。
組み立てて行きましょう~
トリガーバーを元の位置に戻します。トリガーから外れやすいので注意してください。
また、トリガーバーを押し上げるプランジャーとスプリングもこのようにシャーシに戻しておきます。
スプリングが少し出っ張っていますが、その先っぽがフレームの奥に見えるこの四角い穴に入るように・・・
トリガーバーが外れないように押さえつつ、スプリングが脱落しないように横向き~やや逆さの状態で、先ほどの四角い穴に
スプリングの先端が収まるようにシャーシを戻します。同時に気を付けなきゃいけない部分が多く、ちょっと面倒臭いですw
無事にシャーシが元に戻りました。
トリガーピンとネジを取り付け。
ココのスプリングとプレートを元の位置に戻します。
ノッカーロックのスプリングとプランジャーはココに入ります。
先ほど戻したプレートをポンチなどで押し下げながら、左側セフティレバーを挿入します。
この後シアーピンを挿入しますが、中のシアなどの部品がやや下に落ち込んでいる状態になってると思います。
なので、ディスコネクターを戻してシアピンをディスコネクターまで(私の場合は更にシムまで)シャーシ右側からシアピンを通し、
落ち込んでるシアなどの部品の穴に、左側の穴から細いドライバーを通して持ち上げながら、穴位置を合わせてシアピンを通します。
ノッカーロックも忘れずにシアピンに通します。
ディテントプレートを押し込みながら・・・
シアピンをシャーシ面一まで押し込みます。あ、シアピンには片側にローレットが切られてるので、こちら側になるように。
セフティ軸右側のパーツを差し込んで・・・
レバーを元に戻します。
ハンマーストラットを戻す時は、先端がハンマーのピンを押し上げる位置にしっかりと戻しましょう。
あとはピンを戻して~
以降の画像は有りませんがスライドストップスプリングを戻して、スライド組んでおしまいです。
お疲れさまでした♪
2023年03月05日
SIG SAUER P220 Nitron フレーム加工②
・・・いきなりですが、穴開け完了w
6mmのドリルで貫通穴を開けてから、今回も寸法がリアルなKSCのP226R用マガジンキャッチの寸法に合わせてヤスリで
小判型の穴にしました。
この通り、KSCのマガジンキャッチがピッタリ♪
反対側もピッタリ♪
・・・と、珍しく盛り修正無しの一発で上手く出来たと思ったんですが、ちょっとだけ(0.5mmくらい)位置がズレてしまったので
結局穴を拡張して以前やった時と同様にマガジンキャッチにテープを巻いて挿入して隙間を接着剤で埋めるなどしましたw
並行して、すでに上の画像でも写ってますがグリップスクリューのスタッドを埋め込むための穴も開けてあります。
今回はグリップに穴位置に合わせて開けるだけなので、簡単♪
P245やP220 Nitron Carryのマガジンキャッチは真鍮丸棒から削り出しましたが、何気に小判断面で真っ直ぐ削り出すのって
大変だったので、今回はKSCのマガジンキャッチを加工して使う事にしました。
ただし、贅沢にも2個使いますw 両方ともボタン側を使い、それぞれをこんな形状に削りました。
組み合わせるとこんな感じ。
ボタン側を2個使ったのは、マガジンキャッチ側の肉厚です。凹凸形状の関係が逆になるので、元のキャッチ側の形状から
削るのでは肉厚が足りなくなってしまうから、ですね。
で、接着。
今回はジーナスではなく、Vショーの時にお話しした方に教えて頂いた、ジンクパテSTというのを使ってみました。
アルミ粉ではなく亜鉛粉が混ぜ込まれているので、硬化後は亜鉛用のブルー液で染まるらしく・・・ また、100gセットで
1300円ほどと、ジーナスよりお安いのも魅力。接着強度もなかなか良さそうな感じです。粘度はジーナスより低め。
ただ、調べてみても耐熱性が謳われていないのでジーナスよりは高熱に弱いかも知れません。焼付塗装とかする場合は
引き続きジーナスを使おうかと・・・
で、ここからキャッチ部を削り出していくのですが、P245やP220 Nitron Carryと同様だし~と油断したのか?削り過ぎて
しまい、マガジン固定位置が狙いより1mm弱下になってしまいました(´;ω;`)
ちなみにマガジンはP220 Nitron Carryの時に2本作ったうちの1本を使います。
泣きそうになりながらリカバリー方法を考え・・・
閃きました!!
削り過ぎたキャッチ部に、1mm程の幅の溝を掘りまして・・・
M8?ネジ用のワッシャー(鉄製、1mm厚)を用意します。
ワッシャーをこんな形に切り出して~
ジンクパテSTで接着!
整形して、マガジンを挿入。
良い位置になりました!!
ステンレスのマガジンが引っ掛かる部分に鉄の入れ歯を入れたので、耐久性もアップしたかと♪
あとはサポートプレート用の凹みを掘りまして、
こちらもKSCのサポートプレートを取り付け。
マガジンキャッチ穴の内側に、マガジンキャッチロックが引っ掛かる溝を掘りました。
これでマガジンキャッチの取り付けが完了!
この辺で、上の方で開けておいたスタッド用の穴に、元のフレームから切り出したスタッドを埋め込みます。
実銃ではフレーム側面とフラットなのでP245ではそうしていたのですが、スクリューのネジ込み量が浅くなってしまいがちなのと、
今回はグリップの位置決めも兼ねる為に少し突出させました。
ハンマーシート(メインスプリングハウジング)が引っ掛かる部分の形状も直してあります。
これでグリップの位置が完全に決まったので、フレーム後端の形状もグリップに合わせて・・・
削りました♪
フレームの加工も佳境に入ってきましたが、ここらでスライド側にも手を付けましょうかね。
続く!!
2023年02月27日
デトニクス リコリコ/千束仕様風 再び!
昨年末に子連れ狼さんの千束デトニクスを仕上げ直しましたが、今回は旧友のともさんからのご依頼・・・
ではなく、お互いに2月誕生日という事でプレゼントの交換こ!という事で、ともさん所有の千束デトニクスを仕上げ直す事に♪
仕上げ直す、と言ってもこのキット、子連れさんのとはまた別の方の製作品なんですがとても仕上げが綺麗なんですよ!
製作者さんによって解釈が異なり、コンプのボリュームや形状など違うのが大変興味深いです♪
ちょっとお高かったみたいですが、現物見るとなるほどこれだけ手をかけて綺麗に仕上げられてればそれなりのお値段には
なるわな・・・と納得。
ただ、最終塗装がちょっとザラつきのある艶消し黒で、恐らくですが普通の模型用塗料?なのか、小傷が付き易いのが気に
なるとの事。
なるほど、あちこちに擦り傷が見えますね~ ともさんは手荒に扱う人じゃないので、やはりちょっと塗膜が弱いのかも?
という事で、パーツを全てIPAにドボンして塗装を剥離!
塗装を剥離してもなお綺麗な下地・・・ 製作者さんの愛情を再確認しましたw
コンプ先端などは、どうやら別パーツを繋いでるみたい? その接合部分も綺麗に仕上げられていて大変驚きました。
これらを再塗装していきますがそれと同時に、ともさんが先日の子連れさん千束デトでやった木製グリップ風塗装をとても
羨ましがっていたので(w)、じゃあそれもやってあげようと♪
で、最初に仕上げたのがこちらのグリップ。
最終ウレタンニス吹いてポリッシュまで完了したものの・・・
自分の絵心の無さに涙(´;ω;`)
そんなこんなしてる間に、マルイから千束デトニクスの発表が!
当然、ともさんも(買えそうなら)買いたいとの事、そうなるとこちらの千束デトニクスは主に観賞用となるわけで・・・
観賞用なのにこんな仕上がりでは申し訳ない!という事で、IPAにドボンして下地からやり直しました。
サフを吹いて、ラッカーイエローを吹いてシコシコ、同様にアクリル絵の具の黒で木目を筆塗りしますが今度は入念に!
で、仕上がったのがコチラです♪
本体の塗装はダークパーカー+高耐久艶有り黒のブレンドで。
元々下処理が完璧だった千束デト各部品は特に形状変更等もせず塗装し直しただけですが、そうすると本体の方が見劣りして
しまうのでスライドやフレームを面出しして塗装しました。
スライド刻印も追い彫り。
子連れさんのと同様、設定通りにトリガーを黒色に。
サイドを研磨してから焼付塗装しました。
アウターバレルも黒色に。
今回はメッキ剥離はせず、ナイロンたわしでシコシコしてからミッチャクロン⇒本体塗装よりも高耐久艶有り黒の比率多めで
塗装し、スポンジヤスリでシコシコフィニッシュ。
もちろんチャンバー部分はシルバーメッキのまま、ナイロンたわしでヘアライン処理。
フレームの刻印は上の一行のみ残して他は埋めてます。
リアサイトはめちゃめちゃ綺麗だったので手を付けませんでした~
ハンマーも気になるパーティングラインを処理して、コチラはブルーイング。
バンパーやその後ろのパーツも、本体同様の仕上げです。
で、やり直した木目風塗装グリップ♪ 今度は良い感じなのではないかと!?(2作目にしては上出来よねw)
このグリップ、下にはみ出るので内側も仕上げてます。
(実は一回目、コレをすっかり忘れてて内側塗ってなかったのもやり直した理由ですww)
マルイから出る千束デトはどんな形状なのか?楽しみですね♪
架空銃には基本的に興味を示さない私ですが、出たら欲しくなっちゃいそうだな~w
転売ヤーに買い占められない事を祈る!!ww
(※マルイさん発表では数量限定ではなく期間限定なので安心して♪だそうです~)
2023年02月25日
SIG SAUER P220 Nitron フレーム加工①
過去何度も同じような手術(w)をしているので見飽きたかも知れませんが、一応紹介しておきます♪
P220とP226レイルドのフレームそれぞれにカットする部分をケガいて、角になる部分に穴を開けます。
糸鋸でカット。
ヤスリでシコシコして形状を合わせます。
強度を出す為&術後の肉盛りを最小限にするため、こんな形で組み合わせてます~
この手術は何度もやってるので楽勝!!
・・・なんて余裕こいてたら、篏合面に隙間が(´;ω;`)
しかも、合わせた後の長さが狙いより0.2mmくらい短い。うーん、やはり油断は禁物ですね・・・
仕方なく篏合面に0.5mmのABS板を接着して長さを合わせ直し、位置決め&補強のピン(SUS釘)を立てました。
隙間は接着剤で埋めても良いんですが、後々ヒケて目地が浮いてくるリスクを少しでも減らしたくて・・・
で、接着します。モリモリに盛ります。
硬化後、トリガーガード下側の角度を修正する為、トリガーガード前側の下の方で一旦カットして、2mm程の隙間を作ります。
カットした部分を再接着し、ちょっと狭いトリガーガードの横幅を増やす為に両サイドに0.5mmのABS板を接着。
トリガーガード根元にも、2mmABS板を積層して接着。
この辺りにも0.5mmと1mmABS板を接着して形状を変更。
肉抜き窓の上側も、三日月状にカットしたABS板を接着して整形。
大きな肉盛り(というか肉足し)加工はこれくらいかな?
荒削りの後、接合部分に再度瞬着を塗布してスを埋め、そのまましばらく放置してヒケ切るのを待ちます。
今回はここまで!!
次回はマガジンキャッチ周りです。お楽しみに♪
2023年02月21日
SIG SAUER P220 Nitron カスタム開始! #220の日
という事で今回のネタは、P220です♪
銃の方はちょうど一年前の今日に完成したP220 Nitron Carryです。(その後少し手直ししましたが)
で、G10グリップの方はと言うと、以前M45A1やV10の時に紹介したグリップたちと一緒に戴いたモノでして、これがP220の
アメリカンスタイル(ボタン式マガジンキャッチ仕様)用なのですよ。タナカが出してるヨーロピアンスタイル(マガジンボトムを
引っ掛けるマガジンキャッチ仕様)とはグリップスクリューの位置も異なるため、コレは私が何とかせねばならんでしょう!!
と、謎の正義感が発動した次第ですw
で、試しにP220 Nitron Carryのワンピースグリップを取り外してG10グリップを合わせてみると・・・
右側は良い感じ!
一方、左側はこのようにデコッキングレバーを下げた状態ではスクリュー穴位置もほぼピッタリなのですが、
レバーから指を離すと、グリップがレバーに干渉して後ろに押されてスクリュー穴がズレてしまいます。
うーん、P220 Nitron Carryはワンピースグリップにピッタリ合わせたんだけど、何か位置を間違えたのかなぁ・・・
ただ、この子はワンピースグリップ用に仕上げてるのでグリップスクリューのスタッドは入れてないので、どちらにせよ
このG10グリップは取り付け出来ないんですよね。
という事で、今度はフルサイズのP220 Nitronを作ろうかと!
犠牲になるのはこの二人、P220とP226レイルド。(どちらもHWモデルガンのEvolutionモデルです)
まずはP220のフレームからスタッド部分を除去。
そのフレームの形状にG10グリップの内側形状を合わせてみると・・・
フロントストラップ周りがちょうど良い位置に来ます。
グリップ上端もピッタリ。
デコッキングレバーの無い状態では、左側もちょうど良い位置に来ます。
ところがやはり、デコッキングレバーを付けた状態ではグリップは後ろに押されてしまいます・・・
タナカのデコッキングレバーの形状がおかしいのか?とも思いましたが、実銃画像と見比べてみてもグリップと干渉する
部分は大差無さそうだし・・・
そう言えばこのグリップ、戴いた時にメーカー(MIL-TAC?)の試作品とか言ってたかも・・・?
という事で、グリップの方を加工する事に。右上のマジックで線を書いた辺りがデコッキングレバーと干渉しているので・・・
このように削りました。
画像のちょうど真ん中の丸い凹みがデコッキングレバーの回転中心なので、削る部分もこの凹みを中心とする円弧状に
なるようにしました。(その方が自然なはず)
加工後、改めてP220 Nitron Carryに合わせてみます。
右側は元と変わらずピッタリ。
そして問題の左側もこの通り、デコッキングレバーに干渉せずピッタリになりました!
フレーム後端とのラインもピッタリです♪(ある意味、答え合わせ完了!)
という事で、次回からP220 Nitronの加工に入っていきます。
って実は年明けから始めてるんですが、今回はのんびりとやってるので進みが遅く、紹介が遅くなってしまいました(;^_^A
【追記】
2/20にとうとう50歳になってしまいました~ 何だか、自分でもビックリですww
2023年01月17日
タナカ S&W M65 STROUP 仕上げ直し(今度こそw)完成!
改めて、オラガバニストを本年もよろしくお願いします!!
という事でオラガバニストらしく2023年最初の記事は!タイトルの通りタナカ S&W M65 STROUPでございます!!(←
うん、ミリブロランキングではずっと『オラリボニスト』のままだし・・・ww
さて、タイトルに(今度こそw)とあるのは、最後のストラウプの記事では(仮)完成としていた理由である、ハンマーをようやく
ワイド化したからです♪ どっかから出ないかな~?なんて期待してたんですが、そんな気配も無かったもので作る事に・・・w
(コレについては本記事の最後に情報アリ!)
やり方は、Jumoさんのストラウプカスタムの製作者様の手法を参考にさせて頂く事に。(昔教えて頂いた微かな記憶が頼りw)
まず、ヤフオクでコクサイM29ガスガンのハンマーを入手しました。(400円)
右のはタナカM13のハンマーの黒染めをサンポールで剥離し、不要な真ん中のピン穴に鉄ピンを打ち込み、カシメて共削りしたもの。
セミワイドとワイドのスパーはこんなに大きさが違います。
このワイドスパーを移植するため、タナカのハンマースパーをスパッと()カットして、ベロを出してあげました。
一方、コクサイのハンマーもスパーだけをスp・・・切り落として、先ほどのベロが嵌り込むための凹みをリューターで削ります。
コクサイのハンマーはメッキが掛かっていましたが、チェッカリングの目の立て直しついでにメッキは全て削り落としました。
お互いを削り終えたところ。
最終的にはジーナスで接着しますが、この形状を見ていて・・・こりゃハンマーコックしたらスパーがモゲちゃうな!?と思ったので、
根元に1mmのピン(ジャンク部品のバネから切り出し)を2本立ててあげました。
こんな風に組み合わさります。
裏から見ると接合形状が丸見えですが、コレは仕方ないですね(;^_^A
加工後にメッキ屋さんに出すので、この時点ではややガタ目に調整しておきました。
M13に仮組してみます。
スパーの裏側は削り込み、起こした時もフレームに当たらないように調整しました。
加工完了後、メッキ屋さんに送って待つこと1週間。
無事に帰ってきました~♪(メッキ代:ハンマー500円+スパー300円+消費税)
いつも通り、艶有りのニッケルメッキでお願いしました。
早速スパーを補強ピン共々、ジーナスで接着!!
ピッカピカの表面はナイロンたわしでゴシゴシしてヘアライン処理しました。
今回、鉄ピンをしっかりカシメたので前にやった時よりも綺麗に目立たなくなってます♪
という事で、いよいよストラウプに組み込み!!
イイ感じ!! ちょっとだけスパーが短かったかな?とも思いますが、移植したスパーがこのサイズだったので、まぁいっか!
裏から見ても、接合部分はさほど気にならないかと!?
まぁ、普段こんな角度から見ませんしねww
という事で、遂に長い戦いに終止符が打たれました・・・ ふぅ、疲れたww
最後に、完成記念の動画を♪
ストラウプ完成記念動画! pic.twitter.com/s7PWE1cKVL
— オラガバニスト (@AJA1911) January 16, 2023
そうそう! ワイドハンマー製作中のツイートに、ZEKEさん(=HobbyFixさん)からこんなコメントが!
ウチで0.5インチワイドハンマー作りましたが、タナカ用で0.5インチワイドトリガーとセットで出せば需要ありますか?
— Hobby_Fix (@FixHobby) January 5, 2023
一応、こんなのです。 pic.twitter.com/Vex9cf3pLJ
期待しても、良いんですかね!? 欲しい!と思った方は、ZEKEさんにラブコールを~~(要望が無いと多分出してくれないw)
【追加】
この記事の直後、タナカから再販の発表があったM19ガスガンにワイドハンマー&ワイドトリガーが搭載されるとの事で、
上記お話はお流れになりました〜(;´Д`A
2022年12月30日
2022年 総括!
例によって購入記事や、カスタム完成記事などを中心に取り上げていきたいと思います~
2月
ZEKE Pre-M10 ちょいカスタム?
SIG SAUER P220 Nitron Carry 完成! #220の日
SIG SAUER P220 Nitron Carry ちょっと手直し
3月
BWC S&W SW1911DK 完成!!
BWC SW1911SC E-Series 4-1/4inch
UMAREX/VFC H&K HK45T
4月
タナカ S&W PC M&P R8 HWモデルガン
タナカ S&W M65 STROUP PPC CUSTOM
5月
タニオコバ GM-7 SF TRPカスタム 完成!!
タナカ S&W M65 STROUP 仕上げ直し完成!(仮)
6月
Popeel Pocket Pistol 完成♪ Part.1、Popeel Pocket Pistol 完成♪ Part.2
Smith & Wesson Model 61 Escort
VZ Grip + TRP & M&P R8
S&W M13 Carry Gun PC
7月
H&K SFP9M
Cybergun/AW CANiK TP9 Elite Combat FDE
Cybergun/AW CANiK TP9 ちょいと?内部カスタム
Walther P990 カスタム 完成!
BWC SW1911SC E-Series 4-1/4inch 2022
8月
S&W M13 オリジナルカスタム完成!
14周年&タナカ トカレフTT-33 HWモデルガン
HK VP9SK フィンガーレスト付きマガジンなど
マルイ SIG SAUER P226E2 & P229 Nitron Compact手直し
VFC/LAR(FAL) Type1
9月
マルイ V10 Ultra Compact
SFA V6 Micro Compact
10月
GHK/UMAREX Glock 17
S&W M&P9 リコリコ/たきな仕様風
11月
マルイ M45A1
マルイ V10 Ultra Compact
S&W Model 627 Performance Center 2.625" 完成!
12月
A!CTION Mauser C96 Red9、A!CTION Mauser C96 Red9 その後
BWC Kimber Ultra CDP
デトニクス Mk.Ⅶ CIAスペシャル 完成!
デトニクス リコリコ/千束仕様風 完成!
今年はマッタリのんびりマイペースでカスタムしていたので例年より数は少なかったかな~とも思いつつ、こうして纏めてみると
それなりの数があるように見えますね♪
実は記事で紹介していないけど購入したトイガンも多く、その数合計28丁。金額は・・・
それにしても今年は結構買ったなぁ。
— オラガバニスト (@AJA1911) December 29, 2022
UMAREX/VFC HK45T
BWC SW1911DK, 中古SW1911SC
タナカ中古 P228, P229, P226R, USP
タニオコバ SF TRP
タナカ M&P R8, M65ストラウプ
Detonator SFP9Mスライド
Cybergun Canik TP9
BWC SW1911SC 2022
タナカ TT-33 トカレフ
VFC FAL
→
という事で今年も一年、ご覧頂きありがとうございました!!!
来年も引き続きマッタリとカスタムしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします~♪
2022年12月27日
A!CTION Mauser C96 Red9 その後
A!CTIONのMauser C96 Red9のその後・・・ そのままジャンクにしてしまうには惜しい製品ですので
何とかしていきます!!
その記事の最後に書いた通り、まずはボルトの溝を深くしましょう~
この溝ですね。幅は約3.5mm、深さは3mmです。これを1mm程深くしたいと思います。
ちょうど手元に塩梅の良い円形カッターがありました。刃幅約3.2mm、外径12mmで軸の根元が4mm程なので、軸の根元が
当たるまで削ればちょうど4mmの深さになるって寸法さ!!
(ホントに偶然、ちょうど良いカッターが手持ちにあって自分でもビックリw)
リコイルスプリングが収まる部分は後ろからΦ6.5mmの穴が開いてるので、1mm削っても約0.5mmの肉厚は残るはず・・・
あんれぇ~~??? リコイルスプリングが収まる部分がペラペラになってしまったので、思い切って穴を開けてしまいました。
でも0.5mmの肉が残るはずだったのに、おかしいな~と思ったら、後ろから開いてる穴はΦ6.5じゃなくてΦ7.5でしたw
単なる脳内計算ミスですww でもまぁ、ここに穴が開いてしまっても作動には影響ないので良しとします(;^_^A
次に角がナメたエジェクターの補修です。まずは0.5mmちょい天面を落として、下穴を開けてM2.6のタップを切ります。
ジャンク部品からこんなものを回収し、加工します。3インチ小ガバ(最近ではV6 Micro Compact)を作った時に余った、
ライラクス製KSC G26用リコイルスプリングガイドの根元部品で、ステンレス製でM2.6のネジが一体になってます。
電動ドリルに咥えてヤスリを当てて、Φ10.5の外径をΦ7まで削ったのが右のモノ。
瞬着を緩み止めにして、ネジ込みます。
後はひたすらヤスリでゴリゴリと削り、エジェクターの形にします。
元のエジェクターの高さ+1mmにしたかったところ、マイナス溝が綺麗になくなるまで削ってたら+0.7mmくらいに
なっちゃいましたが、問題無く排莢できるようになったのでOKです♪
削った部分はアルミブラックで黒染め・・・
ステンレス部分は染まりませんが、まぁ良いでしょう~
組むとこんな感じになります。
ちなみに加工前はこうでした。これと比べると、だいぶエジェクターの食い込み量が増えたのが分かるかと思います。
で、元通り調子良く排莢出来るようになって、やった~!と遊んでいたところ、だんだんと調子がまた悪くなってきました。
トリガーを引いた状態だと、ショートリコイルしたバレルエクステンション(アッパーレシーバー)が元の位置に戻りにくく
なってきたのです。
原因はすぐに分かりました。
前回ロックフレーム先端のガタを無くそうと下に曲げたこの細い橋渡し部分が、上に(元の位置に)変形していたのです。
トリガーを引いた時の力でロックフレーム先端が持ち上げられ、ロッキングブロックの動きを阻害し、ショートリコイル状態から
復帰しにくくなっていたんですね。(トリガーを戻すと、スッと戻る)
再度、橋渡し部分を下に曲げてロックフレームのガタを無くしましたが、このロックフレーム先端を持ち上げる力を何とかしなければ
根本解決になりません。
まず目を付けたのはトリガーとシア。トリガーを引いてハンマーが落ちてからもトリガーをグッと引くと、ロックフレームに
強い力が掛かる事を確認。どうもトリガーに持ち上げられたシアがロックフレームに接触した後もトリガーで持ち上げられて
しまうようでしたので、トリガーを引き切ったところでハンマーが落ちるように(最小限のマージンは持たせつつ)、トリガーの
上面を削りました。
これでだいぶ良くなりましたが、ディスコネ後(トリガーとシアの関係が断たれた後)もまだ、トリガーをグッと引くと
ロックフレーム先端が持ち上がる力が発生してます。
これはトリガースプリングですね・・・ 0.7mmとやや厚めのステンレス板をロアフレームとロックフレームで挟むだけなので、
トリガーを引くと『てこの原理』でロックフレームを持ち上げてしまうようです。
それにプラスして、もしかしたらトリガーに押し上げられたトリガースプリング先端が直接ロックフレームを押し上げている
可能性もあります。
その両方に対処するため、トリガースプリングの後ろ半分の厚みを半分近くに削りました。
理論上、板バネの力は板厚の3乗に比例するので、単純計算で1/8くらいになってるのかも? 元々軽めのトリガープルが、
滅茶苦茶軽くなってしまいました(w)が、ロックフレーム先端を持ち上げる力もかなり低減できました。
それからは快調作動です♪
で、次に気になっていたのはセフティ。前回も書いたように、ハンマーダウンでセフティを掛けてもハンマーを押し込めてしまいます。
色々調べたところ、実銃Mauser C96のセフティには何種類かあり、このA!CTIONの形状は割と後期のUniversal Safetyという
モノに近いようですね。(実銃のには穴が開いてますが)
で、そのセフティは(というかその前のタイプも同様ですが)ハンマーブロックが主のようで、セフティを掛けた時はハンマーが少し
起きて、ファイアリングピンに接触しないようになるらしいのです。
そこで、ハンマーのこの部分に2mm厚のABS板を接着。
これだけww
セフティ解除ではちゃんとファイアリングピンを叩く事が出来ながらも、
セフティを掛けるとハンマーが少し起きて、それ以上前進できないようになりました。
機能的にはこれでまぁ良いかな、とは思うのですが・・・ 前述の通り、このセフティ形状はC96でも後期のタイプなので、
他の部分の形状と考証的に合わないような気がしないでもない・・・ あまり深く考えないでおくか・・・ これ以上禿げたくないしw
で、快調作動になって、なおさら気になるようになったのがコチラ。
ボルトストップ時のボルトの位置です。何がダメか分かりますか・・・?
そう、ボルトの前面がクリップの溝の中ほどまで来ているので、そのままではクリップを挿せないのですよ!!
今まではクリップを挿す前に、右手の親指でバレルエクステンションを少し前に押していました。この時の動画でもその様子が
分かります。
A!CTIONのMAUSER C96 Red9着弾〜
— オラガバニスト (@AJA1911) November 26, 2022
コレ系のモーゼルは、むかーし昔にマルイの造るモデルガンM712を弄って以来!
速攻で分解してメカの観察したり擦り合わせしたり調整したりして(ココ重要w)、快調作動!クリップ装填楽しいよ♪
(全弾ディスコネ効かせて動画撮影。箱出しではコレが出来なかった…) pic.twitter.com/l46mhbmB06
しかし面倒臭い・・・
バレルエクステンションが後退した時の位置は、ロックフレームとロッキングブロックの位置関係で決まります。
そこで、ロッキングブロックが後退して止まる位置を前進させるため、ロックフレームに2mm厚+0.5mm厚のABS板を貼り付け
(赤矢印部分)、その分黄色矢印部分をロックフレームとロッキングブロック共に削って調整しました。
これでボルトストップ時にボルト前面よりクリップ溝が前に来て、そのままスムースにクリップを挿入できるようになりました!!
いやぁ、快調快調!!楽しい!!!
しかし、コンマ数mmレベルの調整くらいは仕方ないと思うんですが、mmオーダーで形状変えなきゃいけないとなると、
色々と厳しい気もしますね。次の発火ブローバックモデルでは各所対策されている事を祈ります・・・
2022年12月26日
デトニクス リコリコ/千束仕様風 完成!
子連れさんから、『木グリ風に・・・』とのご要望を頂いていたので、私としては初めての木グリ風塗装にチャレンジ
してみたいと思います! え? 初めてだなんて意外?? いや、今まで木グリに替えられる場合は木グリに
替えていたので、塗装する機会が無かったんですよね・・・
で、木グリ風塗装と言えば塔四郎さんが以前から『インチ木グリップ』と名付けてやられていましたし、こちらTwitterの
@DJKintamaさん(声に出して読んではいけませんw)も分かり易く紹介頂いているので、先人の知恵をお借りして
真似っこする事にします!!ww
ShiMさん製の3Dプリントのグリップをなんちゃってローズウッド風に仕上げてみました。
— D JET K (@DJKintama) November 13, 2022
タナカのラウンドバットKフレーム用ですが、持ってなかったのでNフレームだけどグリップはKサイズのM&P327に。 pic.twitter.com/tzb0tbZHcu
という事で早速、黄色のラッカースプレーと黒のアクリル絵の具、それからウレタンニススプレーを購入。
ウレタンニススプレーはワシンのマホガニーが良いとの事でしたがヨドバシに無かったので上の画像のを買ってみたモノの、
結論から言うとやはりワシンのマホガニーじゃないと好みの色になりませんでした。(結局アマゾンで別途購入w)
まずはサフで整えたグリップに、黄色のラッカースプレーを吹きます。
・・・え? ホントにまっ黄色なんだけど・・・ 大丈夫なのか・・・?
若干不安に感じながらも先人を信じ、スポンジヤスリで表面を荒らしてからアクリル絵の具で木目を描きます。
初めてなので下手なのは差し置いて、いやぁ・・・これじゃまるで虎模様ですやん・・・私、タイガースファンじゃないんですけど・・・
この辺でちょっと、騙されたのかも・・・?と考え始めていましたが、ワシンのマホガニーを吹いてみたところ、あらビックリ!!
どっからどう見ても木グリになったじゃありませんか!(言い過ぎw)
あ、ウレタンニス吹きっぱなしではなく、硬化後にシコシコしてポリッシュしています。
塔四郎さん、DJキン〇マさん、疑ってゴメンナサイ!!m(_ _)m
という事で、完成です!!!\( 'ω')/
コンプ、スライド、フレーム全て平面出しをして、ダークパーカー+高耐久艶有り黒のブレンドで塗装後、高耐久艶有りクリアーを
遠目から吹いて半艶な感じに仕上げました。
複雑なコンプ前面も出来るだけ綺麗に仕上げました。
コンプ上面は子連れさんのお好みで、スライド上面の形状に合わせてます。
コンプは面出しと同時にスライド幅に合わせてます。下面も綺麗になりました♪
追加した六角ネジ。
この周辺の面構成もなかなか特徴的だったので、なるべく製作者さんの設計意図通りに仕上げようと頑張りました♪
フレームの刻印はDETONICS .45のみ残し、他は埋めました。
トリガーは設定に合わせて黒にするため、メッキトリガーの側面を削ってブルーイングしてから焼付塗装で仕上げてます。
チャンバー部はメッキのまま。(ヘアライン処理だけしてます)
ですがバレル部分は設定に沿って黒。本体と同様の塗装仕上げです。
リアサイトも複雑な面構成でしたが、丁寧に面出しして同様に塗装仕上げ。
ハンマーもトリガー同様、設定に合わせて黒くするため、ゴリゴリとメッキを削って亜鉛地肌を出してブルーイングしました!
パーティングラインも綺麗サッパリ♪ グリップセフティ(じゃないけど)もブルーイングです。
サムセフティはこんな仕上がりに~
右側セフティを切り飛ばした軸部分にスが出てしまいましたが、許してください・・・(マルイの亜鉛パーツはスが多いなぁ・・・)
スライドストップやマガジンキャッチ、プランジャーガイドもブルーイング。
フレームに僅かに跡が残っていたパンt・・・もといパーティングラインも綺麗に処理。
先日の記事でヴォーパルバニー云々書きましたが、黒バージョンはAM.45って言うんですね。そのマガジンバンパーの
おかげで小指がはみ出さずに握れるのが良いですね♪
で、冒頭で仕上げたグリップ♪
スクリューはこれまた設定に沿って、手持ちのシルバーのものに交換しました♪
最後に横から~~
さて、出来上がったので元箱に入れ・・・ 入りませんねw
という事で布の下の発泡スチロールを加工して、ちょうど収まるようにしました。
そしてクリスマスイブの夜、子連れさんに引き渡し。
先日仕上げた、たきな仕様風M&P9を持って来て頂いたので一緒にパチリ♪
『あじゃサンタが素敵なプレゼントを届けてくれた!』と大変喜んでくれました~
良かった良かった♪
2022年12月25日
デトニクス リコリコ/千束仕様風 加工編
ネジ1本で固定するため、ちょっとガタが大きめ・・・ではあるものの、我慢出来ないレベルではありません。
・・・んが! スライドが動くたびにコンプがぴょんぴょん跳ねてしまうのはちょっと(イヤ、めちゃくちゃw)気になります。
素組。パッコーン!ってw pic.twitter.com/aMs9XyzSz1
— オラガバニスト (@AJA1911) December 24, 2022
最初にコレを見て、(ふーん?おもしれーヤツ・・・)となってやる気が出たわけですww
この原因の一つとして、デトニクスのリコイルスプリングガイドはスライド閉鎖時にプラグと面イチになるため、
前進したスライド(とプラグ)が直接コンプを前に叩き出してしまう事が挙げられます。
そこで、プラグの前面を0.5mmほど削りました。
こんな感じで段差が出来ます。
この状態でスライドを操作してみると・・・
プラグ削ってだいぶ良くなった。けど… pic.twitter.com/n3hzdYj9r1
— オラガバニスト (@AJA1911) December 24, 2022
だいぶ良くはなりましたが、まだスライドが閉じた衝撃が伝わってしまうようです。
そこで、ダストカバーに被さる部分の内側の壁にビニールテープを貼り、ダストカバーに対して少しだけキツめになるように。
そうしてみたところ・・・
ビニテ貼ってキツめに調整。
— オラガバニスト (@AJA1911) December 24, 2022
跳ねなくなったけど、コンプが少しズレる… pic.twitter.com/Apw18u6VqP
だいぶ改善されました!!
が、動画でもよーく見ると分かるのですが、操作前と比べてスライドが前進した後にコンプが0.5mm程前進したままに
なってしまいました。(コンプを前から押せば元に戻る)
スライド操作前。
スライド前進後。
コンプの材質はABSよりも柔らかく、薄い部分をこれ以上キツくしてしまうと歪んでしまう・・・
本体無加工は諦め、ネジでトリガーガード部に固定しようと思います!!
しかし、コンプ内側はダストカバー外形形状に対して大きめのクリアランスがあるので、エポキシパテを盛ってから
グリスを塗布したダストカバーをギュッと押し付け、ピッタリ嵌合するようにしました。
穴を開け、トリガーガードに直接M3タップを切ってネジで固定。
(この時点では適当なネジが無かったのでトルクスネジを使ってますが、後に六角ネジに変更)
ABSのトリガーガードに直接ネジを切ってますが、頻繁に分解しなければ大丈夫でしょう・・・
これでしっかりとガタ無くコンプが固定出来ました♪ 効果のほどはこの通り!!
最終的にはこう!
— オラガバニスト (@AJA1911) December 24, 2022
詳細はこの後すぐ、ブログにて〜 pic.twitter.com/IKLVpz2S5A
本体無加工ではなくなってしまいましたが、そこに拘る必要もありませんしねw
さて、コンプの取り付け加工が終わったところで、続いてはグリップの加工。確かに厚いな・・・と思ったら、厚みが8mmありました。
普通のガバ系は7mm程度なので、それくらいになるまでゴリゴリと粗削り!!
特徴的なサムレストは整形し直しました。これでグリップは薄くなりましたが、ご覧の通りグリップスクリューが大きく
はみ出してしまいます。穴を掘り下げたいところですが、肉が凄く薄い・・・(裏からの穴が深すぎる)
そこで一旦、7mmの穴を開けてしまいます。
そして裏からは貫通する少し手前まで、8mmのドリルで拡張。
一般的なM3用のワッシャー(厚み0.5mm)を用意します。
グリップの裏からワッシャーを落とし込みます。(まだ接着しません)
フレームにグリップを置き、スタッドにワッシャーが乗った状態で周囲をグリップと瞬着で接着。
穴の内径にはみ出した瞬着を7mmの回転カッターで整えて、完成!
これを4ヶ所やります~
続いてはこのアウターバレル。
チャンバー部分は銀色のままバレル部分は黒くして欲しいとの事で、メッキに塗装では直ぐに剥げてしまうだろうしなぁ・・・
という事で、電気メッキの要領で逆通電してメッキを剥離します。
以前も同様の事をやりましたが、今回はチャンバー部分のメッキは残したいので慎重に・・・
メッキが剥離された部分から先は通電されないので、かなり斑になってしまいました(;^_^A
電気の力を借りての剥離はこれくらいまでにして、後はシコシコして物理的に剥離!!
お次はサムセフティ。子連れさんのお好みで、控え目なエクステンドかつ非アンビのセフティにしたいとの事ですが、
なかなかマルイ用で良いセフティが無い・・・ そのため、オクでMEU用のアンビセフティをゲットしました。
これの右側セフティを切り飛ばし、軸部分を接着。
指掛け部分をやや短く、少し幅も落として整形しました。
加工したサムセフティやスライドストップなど、この辺の亜鉛パーツはシコシコしてブルーイング。
後はグリップの塗装を紹介したいと思いますが、長くなってしまったのでまた次回~~!!
2022年12月24日
デトニクス リコリコ/千束仕様風
先日、子連れ狼さんからご依頼頂きリコリコ/たきな仕様風にS&W M&P9を仕上げましたが、
同じく子連れ狼さんから今度は千束(ちさと)のデトニクスを仕上げて欲しいと・・・ うん、そうなるよね!知ってた!!ww
コンプ?(面倒なのでそう呼びますね)とリアサイト、それからグリップは全て3Dプリント品で個人カスタマーさんが出品されて
いたものだそうです。ご覧の通り、すでにグリップは取り付けられた状態で受け取りました。
なお、マガジンはマルイのヴォーパルバニーの黒用だそうです。
実はコレを受け取った時、(そのまま取り付けて終わりでは・・・?)と、正直あまりやる気が無かった(子連れさんゴメンw)んですが、
部屋でじっくり弄ってるうちにやる気が出てきました!アニメは観ましたし、結構面白かったですし。
コンプの取り付けは至って簡単。リコイルスプリングガイド先端のネジを外して、コンプとの間に付属のワッシャーをかまして、
これまた付属のスクリューで締め付けるだけ!
光造形で成形されたコンプはサポート痕なども処理され、割と綺麗に仕上げられています。
・・・が、ココはもうちょっと綺麗に仕上げてあげましょう!
角張った形状が特徴的なコンプ部。
子連れ狼さんの好みで、少々形状を変えます。
リアサイトはアリ溝周辺にサポート痕が残っていたので、デザインナイフで処理して取り付け。
グリップはPLAだそうですが、これも表面側はある程度綺麗に仕上げられてますね~
ただちょっとお太目なので、スリムにして欲しいとの事。
さて、前述の通り簡単取り付けなコンプではあるのですが、それがまた問題でもありまして・・・逆にそれがやる気を出させた
要因でもあるのですがww その辺はまた次回!!
2022年12月18日
デトニクス Mk.Ⅶ CIAスペシャル 完成!
という事でCIAスペシャル(自分用)、完成です!!
今回の塗装もEX-STで、トップコートは高耐久艶有りクリアを遠目から吹いてサテンシルバーに。
グリップは実物パックマイヤーです。フロントストラップの部分がギチギチなので、そのうち千切れちゃうかも・・・?(;^_^A
それではいつものように前から見ていきましょう~♪
チラッと見えるインナーバレルは自家ニッケルメッキ。黒染めでも良かったんですが、シルバー本体に合わせました。
リコイルスプリングガイド周りはマルイ純正シルバーモデルのを使用し、アウターバレル共々ナイロンたわしでヘアライン処理。
サイトレス&マグナポートが厨二心をくすぐりますw
純正メッキですがチャンバー部もナイロンたわしでヘアライン処理する事で、なかなか良い雰囲気になるんですよね。
スライドの刻印はありません。
スライドストップやサムセフティ、マガジンキャッチはコンシールドキャリーのため、薄く削ってあります。
加工後にメッキ屋さんでニッケルメッキして頂きました~
メッキ屋さんのニッケルメッキのままだとピカピカなので、これもヘアライン処理してます。
トリガーやプランジャーガイドはマルイ純正メッキのものに、これまたヘアライン処理。
グリップセフティ・・・ではないけど、デトニクスの場合は何て呼ぶんだろ? これもマルイ純正メッキ品をヘアライン処理。
セレーションも綺麗に出来ました~
リアサイト跡地も綺麗サッパリ!!
マガジンキャッチは以前作った時とはちょっと形状を変えてみました。
特に理由はありませんw
マガジンキャッチロックはメッキ屋さんのニッケルメッキ~
スライド内のレールもメッキしてもらっちゃいましたw
Fピンプレートもメッキ屋さん。ステンレス製のダミーエキストラクターもピッタリ収まってますね♪
Fピンのトコのスクリューは自家メッキ。1911みたいに社外パーツでリアルなFピン外観になるパーツがデトニクス用にも
出てたら欲しいところなんですが、何故か出てないんですよね。何でじゃ・・・(´・ω・`)
改めて、薄くしたサムセフティやスライドストップを。
薄くはなってますが、最低限の操作性は保ってます。
トリガーガード内の形状。
手彫りしたフレーム刻印。
貴重なパックマイヤーグリップ♪ グリップスクリューはNOVA製にしました。(今回、社外パーツはこの2点だけ!)
グリップ後ろの角がはみ出るのは実銃も同じ。適当ですなw
今回のCIAスペシャル、以前製作した3丁との大きな違いはメッキ屋さんでニッケルメッキしてもらった事ですかね。
亜鉛の白磨きをガラスコーティングした以前のものより、耐久性が高いのは間違いないでしょう。
ただ一点、難と言うかこればっかりはメッキ屋さんのせいではなくどうしようもないんですが、亜鉛パーツを加工した部分に
スが出てきてしまいがちなんですよね・・・
NOVAとかのステンレス削り出しスライドストップやサムセフティをベースにすれば良いんですがどこも在庫切れだったり、
そもそもお値段がそれなりにするので・・・(ちなみにメッキ屋さんでのニッケルメッキ費用は1個300~400円程度です)
安いGuarder製のステンレスは鋳造なので、これまた削ったらスが出てきたりすると泣けますし。
まぁ、気にしない事にしますかね・・・
最後に、同じ3.5インチのマルイV10と並べて撮ってみました♪
どちらがお好み?(^ω^)
で、これでホントの最後。前からの写真ですが・・・
デトニクスではアウターバレルとスライドの隙間がほとんど無かったのに、V10では何でこんなにスカスカなんでしょ・・・?
ピッタリにすると作動に影響出たりするんですかね??
2022年12月17日
デトニクス Mk.Ⅶ CIAスペシャル
CIAスペシャルを立て続けに3丁作ってから、早くも12年が経ちました・・・(そんなに前だったっけ?マジ??)
3丁とも友人の元に旅立ってしまったため自分用にも欲しいと思い、当時途中まで作りかけてたのですが、
そのまま12年放置してました(滝汗
今回ふと思い立ち、製作を再開!!!
当時、リアサイトの除去加工(加工方法はこの時と同じ)は済ませてありましたが、瞬着がヒケてきていたところを
シコシコしたらスが出てきたので、再度瞬着で補修。
セレーションも当時削り落とし済みでした。
そこに1mm厚のABS板を接着していきます。これが面倒で放置してたのよね・・・(;^ω^)
硬化後、外形を揃えます。
続いて、溝の内側も綺麗に整形。
スライドにマグナポートを開けます。まずは小さな穴をポコポコと開けて・・・
ヤスリで整えます。
左右均等に~♪
バレルにも同様にマグナポートを開けます。
お次にダミーエキストラクターの加工。Φ7の穴を開けます。
今回のダミーエキストラクターはステンレス!Φ7のステンレス丸棒から削り出しました~
こんな風に嵌ります。
続いてフレーム側の加工。フレーム内側のトリガーガード上部の辺りにプラリペアを盛ります。
シャーシはその分逃がしておきます。
ゴリゴリとヤスリで削って~~
シコシコして整えます。
刻印は1行目のDETONICS .45だけ残してその下は埋め、実銃デトニクス Mk.Ⅶの画像を参考に作った刻印データを
テープで貼り付け。
手彫り完了!!
フレームのゲート跡やEP跡も綺麗に埋めました。
後は塗装するのみ!!
この辺の金属パーツは加工後、メッキ屋さんでニッケルメッキして頂きました♪
一方、この辺は自家銅メッキ&ニッケルメッキ。
(この画像は銅メッキ後です。この後ニッケルメッキしました)
インナーバレルも先端回りのみ、自家ニッケルメッキ。
もうそろそろ年末という事もあり、駆け足で紹介しちゃいましたw
次回、完成編です!!!
2022年12月11日
BWC Kimber Ultra CDP
・・・なぁんて思ったのも束の間。以前からずっと欲しいと思いながらも手の届かなかった品がお安くヤ〇オクに・・・
ポチッとな♪(財布の紐ユルユルだぁww)
ラッキーな事にそのまま落札出来てしまったので、出品者様には申し訳ないですが小躍りで喜んでしまいました♪
それが今回紹介する、BWCのKimber Ultra CDPです!!
先日発火モデルとして発売もされましたが私が欲しかったのはこの、昨年春頃に発売されたダミーカートモデル♪
リコイルスプリング周りは全てステンレス製。素晴らしい!
ちゃんとロックドショートリコイルになってるのがポイント!!!
1911はロッキングが省略されていても外観上分かりにくいモデルではありますが、やっぱりこうしてロッキングしてるのを見ると
良いですねぇ♪
フロントサイトやリアサイト、ハンマーなどは亜鉛かな?でも素晴らしい出来です。
刻印も言う事無し!
スライドストップもステンレス製。
セレーションも変に乱れたりしてません。うん、コレコレ♪
トリガー周りもカッコいい! スライドストップやマガジンキャッチ、もちろんスクリューもステンレス。
アンビサムセフティも、グリップセフティも、お尻の丸まったメインスプリングハウジングも、マガジンも全てステンレス!
エキストラクターやFピンプレート、ダミーのFピンもステンレス製♪
フロントストラップの30LPIチェッカリングも綺麗に入ってます。
チェッカリングはトリガーガード下にも~
現行型のハイグリップカットも完璧ですね♪ あ、マガジンキャッチロックもステンレスですってよ奥さん!(?)
砲底面もフラットで、大変良き眺めであります!
グリップはキンバー純正。(アルタモント製ですよね)
現行型に拘るなら、普通のダイヤチェッカーも良いかも知れませんね♪
今回、強いて難点を挙げるとするならばグリップスクリューですかね?
元は左のタイプが付いていて、緩み止めのOリングが付いているのは良いのですが、ヘッドの内側が一段下げられてる為、
グリップの固定がイマイチ甘いんです。その為、マルイ方式のプランジャーガイドの固定も甘くなってしまい、セフティの操作
感が悪くなってしまうんですよね。
なので、今回は右のWA用社外カスタムグリップスクリューに交換しました。(忍者製かバックアップ製か忘れちゃった・・・)
つか、ホントそれくらい。他は大満足です♪ 先日再版された発火モデルもバレル以外は同じ仕様らしいので、気になる方は
お早めに押さえておく事をおススメします~
で、ついに正解と思われる3インチモデルがウチに来た訳で・・・
我が家の3インチ小ガバ代表として、ワートホッグと一緒に撮影♪
で、気になっていたバレルの長さ。
早速測ってみると、80.2mmほどでした。という事は、25.4で割ると・・・3.16インチ!
V6 Micro Compactの記事でも書きましたが、やっぱり3インチと言いながら少し長いんですね~
長年の疑問に終止符が打たれた気分ですww
一方、製作当時(このブログ始める前w)に実銃の側面写真などから長さを割り出したワートホッグのバレルの長さは、
なんと79.8mmでした。
ほぼ同じ!!凄くない??当時の俺、よく頑張った!ww
試しにBWCのスライドにワートホッグのバレルを入れてみると、長さピッタリ~♪
ちなみに逆は、径がキツくて入りませんでした。
いやぁ、それにしても特に今回は良い買い物しました・・・
そろそろレーザー刻印機を導入・・・なんてちょっと考えたりもしていたんですが、まだまだ手彫りで頑張らなければww
2022年12月07日
A!CTION Mauser C96 Red9
今回発売になったのはスタンダード(ダミーカート)モデルですね。2色ありましたが、マットブラックにしてみました~
詳細が分からぬうちに予約したので、ひょっとしたらマットブラックはHWの黒染め?と期待(塗装より仕上げ直しやすいかな?って)
していましたが、こちらも塗装でしたw
でも、予想に反して?パーティングラインは綺麗に処理 or かなり目立たない位置にあり、そのままでも良いかな~?
と思ったりも。
だいぶ弄って遊んだ後なので部分的に擦れてきてますが、それもまた味かな、と♪
樹脂成型品として見ると、意外な程(さっきから失礼だな君はw)キッチリカッチリ出来ていて、特にバレルやフロントサイト周りは
パーティングラインも無く非常に綺麗な形状をしてますよ♪
あっ、言い忘れましたが私、この辺のモーゼルピストルはズブのド素人ですw
なので形状がリアルかどうかは各自ご判断願いますww
グリップは樹脂製ですが、ちょっと木製っぽくも見えますね~
リアサイトノッチは小さいV型。
流石に小さすぎ!?フロントサイトを合わせるのが大変です(;^_^A (ダミカのモデルガンだけどw)
ファイアリングピンは前後分割式で、後ろ半分(リコイルスプリングガイドを兼ねる部分)はステンレス製。
(前半分はボルト内嵌め殺しの樹脂製のようです)
なんだけど・・・ このマイナス溝って組んだ時は縦になるんじゃなかったっけ?
ダミカモデルゆえこんなに出っ張ってなくて良いので、削っちゃおうかしら??(気が向いたらねww)
ズブのド素人ながら、小耳に挟んだり自分で調べたりしてみたところ。
C96 Red9として見ると、ちょっと考証的に一般的でない部分もあるように思います。まぁ、この銃は割と短い期間に何度も
改良されたようなのでひょっとしたら実銃にもこうした仕様のものがあるのかも知れませんが、中~後期モデルに見られる
MAUSERバナーがあるのと、ユニバーサルセフティ形状なのが個人的には違和感が・・・?(グリップの溝の本数とかも)
そのセフティも、ONにしてもシアをブロックするだけでハンマーブロックにはならないです。
(この状態でハンマー押すと普通にファイアリングピンを押し込めます。)
この辺、何が正しいのか有識者の意見求みます!ww
とまぁ、形状については詳しくない事もあり、この辺で・・・。
私としてはダミカモデルゆえ、スムーズな作動さえ出来ればとりあえずは・・・
と、ボルトを引いてみると、最初はバレルエクステンション(アッパーレシーバー)は動かずボルトだけが後退し、最後に
バレルエクステンションごと僅かに後退しました。
本来(実銃)なら先にバレルエクステンションと一緒にボルトが僅かに後退し、内部でロッキングが解除されてからボルトが
後退するのですが、残念ながらロッキングは再現されてないようです。
コレは最初、非常に残念に思いましたが分解して構造を理解するにつれ、これはある程度仕方ないのかな・・・と。(後述します)
ロッキングはさておき、作動についても箱出しではちょっと問題アリでした(;^_^A
まず最初にディスコネが硬め。この銃はバレルエクステンションが後退した時に初めてディスコネするのですが、前述の
通りそのタイミングはボルト操作の一番最後。ココで、ガチッ!と言う感じでボルトを操作しないとディスコネしてくれません。
という事で、早速分解してロックフレーム周りを取り出します。(先にマガジンフォロワーを分解してから)
(ロッキングブロック上部の突起が無いのが分かりますね。)
よく見ると、シア(下)に掛かってる板バネの先端がつっかえて、可動域がほとんど無い事が分かりました。
そこで、板バネの先端を0.5mmほど削ったところ。
シア(下)の可動域が僅かに増え、少しディスコネに要る力が軽くなりました。
が、それでもまだ重い。
この銃の構造が昨今の9mmオートなどと比べて大きく異なる点、それはリコイルスプリングがバレルエクステンションと
ボルト間にしか作用せず、ロッキングボルトがあるロックフレームやメインフレーム(ロアレシーバー)には全く関係しない事。
そのため、ロッキングボルトを閉鎖位置に戻すために、メインスプリング(ハンマースプリング)の力を利用しているという点です。
これが閉鎖状態。(ロッキングはしませんがw)
ロックフレームをグッと前に押した状態=バレルエクステンションが後退した状態。
バレルエクステンションの突起に連動したロッキングブロックが後退、ロックフレームの斜面で押し下げられてロッキング解除
(ロッキングしませんがw)する間ずっと、メインスプリングのテンションが掛かります。これが結構重い!
ダミカ仕様なので当然発火はしませんから、メインスプリングを少し弱いバネに交換しました。
(鍵爪状の部品がメインスプリングの力をロッキングブロックに伝えてます)
これでだいぶスムーズにディスコネするようになりました♪
前述した、ロッキング省略も致し方無いかな・・・と思ったのはこの辺の構造の為です。ロッキングブロックが常にメインスプリングで
押し上げられる、つまり常にボルトの底面を押し上げるわけで、樹脂製モデルガンでは動きも渋くなるでしょうし、あっという間に
摩耗してしまいそうです。いや、メインスプリングをかなり弱めにすれば良いのでしょうけど、あまりにもハンマーがプラプラするのも
興覚めですし・・・ねぇ? この辺、過去の他社モデルガンではどうなっていたのか大変気になりますww
で、これだけでは終わらずw
トリガーを引かずにボルトだけ操作する分にはスムーズにボルトが戻り、ちゃんと装填して排莢もするのですが、トリガーを
引いた状態でボルトを引くと前述の通りディスコネするまでは良いのですが、ボルトの戻りが異常に渋い!! そしてトリガーを
戻すと、何事も無かったかのように「スッ…」と戻るボルト。なんだコイツ!?w
ロッキングブロックの上面を少し削ったりもしましたがあまり変わらず、何でだ~?とあちこち確認してようやく判明したのが、
トリガースプリングを上から押さえてるロックフレームが引いたトリガーで押し上げられ、ロックフレーム先端のエジェクター付近と
ボルト底面が強干渉しているためでした。
対策は2点。
まず、メインフレームのこの四角い窓。
ちょっと分かりにくいのでティッシュをバックに。
この窓に、ロックフレーム先端のエジェクターの下の突起
が嵌り込むのですが、ちょっとガタがあってロックフレームが上に動いてしまうんですね。
なのでこの四角い窓の上の部分、マガジンハウジング内の補強を兼ねた鉄板プレス部品の一部ですが、この細い橋渡しの部分を
下に曲げ、ロックフレームのガタを少なくします。
ただ、こんな細い橋渡しなのでまた元に戻るかも?という事で、ロックフレームのエジェクター横の上面を0.5mmほど削りました。
ココはホールドオープンで見える部分なので、黒染めしておきましょう~
これでトリガー引いた状態でもスムーズに動くようになりました!!!
そうそう、ここまでに何度も分解組み立てを繰り返してますが、セフティの先端が引っ掛かりやすいので角を落としておくと
良いと思います。
また、反対側のハンマー軸(シアスプリング)もロックフレームから少し出っ張り気味なので、0.5mmほど落としておきました。
それから、フォロワースプリングが折り曲げリーフスプリングなのはリアルで良いのですがちょっとテンションが弱く、弾上りが
悪いのでフォロワーの側面を軽く研磨。
私の個体は特に最後の一発が上がり切らずに突っ込みを起こす為、バレルエクステンションの内側の角を少ーしだけカッターで
削ってあげたら、最後までちゃんと弾が上がってくれるようになりました♪
という事で、クリップ装填しての作動がコチラ!!
— オラガバニスト (@AJA1911) November 26, 2022
ご覧の通り快調作動~♪
・・・だったんですがその翌日、トータルでも20クリップ分にも満たないうちにエジェクト不良が多発するように(´・ω・`)
特にフル装填直後がエジェクトされず、ボルトをいっぱいまで引いてもカートがエキストラクターに咥えられたままに。
見ると、エジェクターの角が潰れてました。
え、たったのこれだけで?と思いましたが、よくよく見るとその”たったこれだけ”の部分でエジェクトしてたようです。
ボルトのガタ分、フル装填ほどボルトが上に押し上げられてエジェクターが相対的に下がり、蹴り出しにくくなっているようです。
前述の調整(ロックフレームのガタ取り)も影響しているとは思いますが、アレはアレで正しい処置だと思いますし、トリガーを
引いた状態と引かない状態でエジェクト環境?が変わるのも気持ち悪いですし。
もうちょっとボルトの溝を深く、エジェクターを長くしたい(ついでにスチールに置き換えたい!)ところですが・・・
さてどうしたものか・・・(´・ω・`)メンドクセ
2022年11月29日
S&W Model 627 Performance Center 2.625" 完成!
という事で、S&W Model 627 Performance Center 2.625" 完成です!
それではいつものように前側から~
刻印は旭工房さんで綺麗に入れて頂いていたので、下地処理時に少し薄くなった部分をちょっと追い彫りしたくらい。
このバレルがカッコいいんですよね♪ タナカさん、M629でも良いから出してくれないかな・・・
フロントサイトはレッドランプごと面出しして、ブルーイングです。
フォーシングコーン周り。
もちろんフレーム内側のパーティングラインも綺麗に処理しました♪
ハンマーノーズブッシングのモールド再現と、その下の円弧形状も良い感じかと!
エジェクターロッドが収まるシュラウド内に、実銃にもある丸い凹みを再現しました。細かいなw
ここの刻印も旭工房さんです。バッチリですね~♪
フルムーンクリップで8発を一気に装填できるのがM327/627の良いところ!
あっ、エジェクターロッドはメッキ屋さんに出してニッケルメッキして頂きました。
ちなみに、グリップで見えませんがストレインスクリューもメッキ屋さんでニッケルメッキ。見えないところのお洒落です♪
お約束の下からの眺め~
ぐへへへへ
アドレス刻印はタナカ純正でもリアル刻印でしたが、塗装で埋まらないようにと旭工房さんの方で一旦埋めて再刻印されてます。
元の刻印より一回り小さく、よりリアルになってる!芸が細かいなぁ~♪
パフォーマンスセンターのモノグラムも、再刻印されてます。
ここも元の刻印よりやや小さく、よりリアルになってますね♪
バックストラップ下のランヤードも、旭工房さんによって綺麗に埋められていました~
下地処理時に少しスが出てしまったのでその辺は修正しましたけど、大きな形状変更をする必要が無く助かりました。
そう言えばフレーム先端上部、バレルの付け根部分の角の凹みも埋めて頂いてました。
おかげでバレルとのラインがピッタリ♪ こういう細かいところが気持ち良さに効いてくるんですよね!
フレーム底部のシリアルナンバーも入れて頂いてます。
それにしてもこのグリップ、渋くて良いなぁ~
Jumoさんに聞きそびれちゃいましたけど、どこのグリップだろ? MULEかな??
最後に、自分のM327 M&Pと一緒に♪
私のも実はこのスナブノーズにしようかとも考えてたんですが、先越されちゃいましたねw もうそのままでいいか~ww
2022年11月24日
S&W Model 627 Performance Center 2.625" 仕上げ直し開始
・・・え? タナカからそんなモデル出てたっけ?? とお思いの貴方! 鋭い!!(イヤ普通に分かるでしょw)
この子はJumoさんが旭工房さんに依頼して製作して頂いたカスタムモデルガンです。M327 M&Pモデルガンに、
ペガサスM29PCフラットサイドのバレルを切り詰めて取り付けた贅沢なカスタム!
以前、M29PCフラットサイドをベースにM629PC 2.625インチを作りましたが、意外と?バレル形状を作るのが
とても大変だったので、ワタシ的には非常に助かります・・・
元は全て黒パーツでしたが、JumoさんがペガサスM627用のメッキトリガーやハンマー、サムピースに各種ネジを
手配頂いていたので、それらに換装したのが上の状態です。この辺の部品はモデルガンと共用なのが有難いですね。
(若干、作動調整しましたが)
今回、Jumoさんからの依頼と同時に、旭工房さんからも連絡頂きまして、
「この辺の最近のモデルは不得手なので、形状とか気になるところがあったら遠慮なく直しちゃってください。」
との事。
仕上げ直しを考慮頂いたのかバレルは簡単に取り外せたので、少し気は引けますがちょっとだけ直させて頂きました。
まずはココのライン。
実銃では上側同様に逆Rになってるので、シコシコして形状修正。
また、フロントサイトがやや前寄りだったので、アリ溝を2mmほど後ろにズラしてます。
更に、シュラウド根元付近の形状も修正。
それと、コレは元のタナカM29PCフラットサイドもそうなのですが、エジェクターロッドが入るシュラウド部分の内側下面が
ロッドに干渉気味なので、下方向に拡大しました。
これでバレル形状の変更は完了~
次に、フォーシングコーン周りです。
実銃M327はスカンジウムフレームの為、シリンダーギャップから噴き出すガスから保護するためにステンレスのパーツが
付いてますが、フレーム全体がステンレスなM627には付いてないのが正解なんですね。
フォーシングコーンの形状も違うので、フォーシングコーン部分を切り取り、ステンレスパーツも除去。
ステンレスパーツがあった部分には0.5mmのABS板を接着します。
フォーシングコーンは、ジャンクパーツ(KSC旧型STIのアウターバレル)から旋盤で削り出しました!
接着します。
ライフリングもバッチリ♪
・・・と思ったら、実銃のフォーシングコーン入口の内径はテーパー加工されててライフリングは無いのが正解っぽいです・・・
全て加工終わってから知りました(;^_^A
シリンダーギャップは、この時点ではかなりギリギリを攻めてます。
が、後述しますが最終的にはもう少し広めにとる必要があります。
フレームやシリンダーを面出しし、肉盛り加工部分に出てきたスと格闘しながら全体にサフを吹き、仮組して作動チェック。
実銃M627PC 2.625インチの画像を見るとノンフルートシリンダーのが多くヒットしますが、フルート有りのも散見され、
Jumoさんは有りをご希望との事でその通りに。
先ほどのシリンダーギャップですが、シリンダーを閉じた状態で8発作動させても干渉しないものの、スイングアウトの時に
ヨークのガタ(塗装膜厚の為に必要なギャップ)の為に擦れる事が分かったので、少し削って擦れないようにしました。
また、折角なのでハンマーノーズブッシングのモールド再現と、その下のR形状再現も追加で実施。
再度サフを吹いて最終確認。
問題無さそうです!!
仕上げはEX-STで、艶有り高耐久クリアーをやや遠めから吹いてコーティングしました♪
仕上げ塗装の前にバレルをフレームにガッチリとオートウェルドで接着したので、二度と取れないでしょう!!
・・・と、今回も駆け足で紹介しましたが、数週間分の作業内容となりますww
次回、完成編です♪
2022年11月07日
マルイ V10 Ultra Compact
先日マルイのV10 Ultra Compact黒を買って架空のV6 Micro Compactにカスタムしましたが、オールシルバーも
買っちゃいましたw
比較対象が出来たので、V6 Micro Compactで切り詰めたスライド&バレルやダストカバーのライン変更が分かり易く・・・
なりましたかね?(;^_^A
削り込んだグリップセフティのビーバーテイル部分も。
色が違うと微妙に分かりづらいですね・・・
で、今回オールシルバーを買った理由はコレ!
前回記事に書いたM45A1のグリップを戴いた時、実は他にもいくつか一緒に戴いてしまいまして、そのうちの一つです。
こちらはVZのSlantですね。鮮やかなオレンジ色なのでシルバーの方が似合うでしょう、と♪
(ちなみにお礼は後日、身体でさせて頂きましたw とある銃をカスタムしたって意味ですww)
で、早速取り付け~
あひゃあ!!想像以上に似合ってる!!!これは素敵だぁ~~♪
改めて、V6 Micro Compactと。
そのうち、V10の方も刻印直してあげたいところですね♪
それにしてもマルイV10、やっぱりこの面取り無しサムセフティだけは頂けないんですよね!!
今回のはメッキだから削る訳にもいかないですし。仕上げは悪くないだけに、とても勿体無いんですよね・・・
※以前、VZグリップをタナカM360PDに取り付けた私の画像を勝手に使ってヤフ〇クに出品してた人が居たので、
今回そうした用途が懸念される画像にウォーターマーク入れてみました。目障りとは思いますがご容赦の程を・・・
2022年11月06日
マルイ M45A1
記憶力の良い方は覚えてらっしゃるかもしれませんが、4年前に総セラコート仕上げしてました。
ですがあの子は依頼品だったので、私も自分用にそのうち欲しいなぁ~と漠然と思っていたらいつの間にか4年経っていたというw
4年経った今、何故か?と言いますと、先日とある友人宅に招かれてお邪魔した際に、実物MIL-TACのグリップを
戴いてしまったから!! こんな良いモノを戴いてしまったからには本体が無いと・・・という事で購入した次第です♪
加工前のグリップの写真撮り忘れちゃいましたが、通常のスクリュー径用だったので、ラージヘッド用に加工します。
まずは45度の砥石で1mm弱の面取りを付けます。
続いて9mm径の砥石の軸をスクリュー穴に通して、電動ドリルで咥えます。
手加工でも出来るだけセンターがズレないようにするためのアイデアです♪
それでもちょっぴりズレるのと、スクリューとの現物合わせで径や深さを丁度よく加工する為、最終的には表から普通に
仕上げますけどね(;^_^A
また、ノーマルグリップを参考にして右側セフティの逃げをヤスリで追加します。
削らなくてもセフティは干渉しませんが、何か挟んでしまった時でも確実にセフティを解除できるように、ですかね?
フレームの右側に出っ張ってるゲート跡は、フレーム表面から出ない程度に削っておきました。
取付完了♪
純正プラグリップにみっちり詰まってるウェイトが無くなる分、かなり軽くはなってしまいますがやはり本物の魅力には敵いませんね♪
私のも刻印直して総セラコートしたいところですが、鈴友さんのセラコート費用、特に小物パーツが大幅に値上げされたので、
ちょっと厳しいかなぁ・・・(´・ω・`)
2022年10月31日
S&W M&P9 リコリコ/たきな仕様風
コレをスライドシルバーに仕上げて欲しいとの事。面倒な依頼品は最近お断りしちゃってますが、まぁそれくらいならば・・・と。
で、子連れ狼さんがスライドシルバーのM&P9・・・ってトコで気付いちゃいましたが、例のリコリコのたきなちゃんが使ってた銃ですね。
5インチとかって考察もありますが、この4.25インチでも違和感は無いように思います。
スライドをシルバーにする以外にも、何か私の方で気になる部分があれば~との事だったので、まずはリアサイトのイモネジを
リアル化します。
が、この部分、めっちゃ薄いんですよね~
(奥にピント合っちゃっててスミマセン!)
なので、ブリーチにも下穴を開けて、合わせてM3タップを切りました。
イモネジを仕込んで完成!!
まぁ、子連れさんは早々にDetonatorの10-8サイトに交換しちゃったようですけど・・・w
(探してたのは聞いていたので気にはしてませんw)
亜鉛一体のリコイルスプリングガイドは、軸部分だけ磨いておきました。
アニメの作画ではスライド周りはリコイルスプリングガイドの先端も前後サイトも全部シルバー(!)ですが、今回は
ある程度リアル寄りにしたいという事で。
それとマルイのM&P9で気になるのが、サムセフティの下の角。ココがエッジになってて、セフティ掛ける時に指が
痛くなるんですよね。なので、指が痛くならない程度に丸めました。
ちなみに実銃のサムセフティはステンレスプレスの芯に樹脂製レバーが一体成型されていて、パーティングラインはレバーの
中央にガッツリ入ってますw 下の角じゃないし、樹脂だから痛くは無さそう??
で、スライドとアウターバレルの下地を整え、EX-STを吹いて高耐久艶消しクリアでコーティング。
で、完成!!
元々艶消し黒で目立たないとは言え、やはりスライドにはヒケが各所にあったので出来るだけ平面出ししておきました♪
スライド上部のパーティングライン周辺の形状崩れも直しておきましたよ~
アウターバレルのパーティングラインも綺麗に処理済み。
チャンバー部分も綺麗に面出し!
スライド一体のエキストラクターは溝に艶消し黒で墨入れしてあります。
リアル化したリアサイトのイモネジ。
角を丸めたセフティレバーはブルーイングしました。
トリガーはCOWCOW製に交換。
あ、そうそう! フレームはGUARDER製に交換しております♪
質感が段違いに良いですし、やっぱり右側の変な刻印も無いのが良いですねぇ~♪
後端の変なヒケもありませんし!
ただ、完全ポン付けとはいかず・・・
ダストカバーの内側を結構削る必要がありました。
そのままだとスライドのアゴが両サイドから締め付けられてまともに動かないので、スムーズに動くまでゴリゴリ削りましょう~
あと、ちょっと角が立ち気味なフロント&リアシャーシのレール部分も磨いておきました。
という事で、プチカスタムの紹介でした♪ 息抜きにはちょうど良いですね~