2018年05月02日

S&W M25-2 再び

先日のマッコイガバと同じ方からのご依頼です。



タナカのM29をベースに45ACP用のM1917のシリンダーが取り付けられたその姿は・・・

そう! 昨年カスタムしたM25-2ですね!!

パートリッジサイトの加工やバレルの刻印、そして最終仕上げをご依頼頂きました♪


以前やった加工と同じなので細かい工程は割愛しまして(手抜きでスミマセンw)、出来上がったパートリッジサイト♪



サイトもご用意頂いていたのですが、先端の角Rが大きすぎるように見えたため、ABS板から自作しました。


刻印もいつものように印字したものを貼り付けて、ツンツンして手彫りします。





フォーシングコーンも加工されていたのですが、ちょっと仕上げにくいので根元から切り取り、今回はM29のジャンクバレルから
新規に作ってみました。



また、シリンダー中央のスリーブにも段差を追加。


塗装して、完成!!ヽ(´ー`)ノ





今回も下地黒サフ→シコシコ→メタルパーカー→ウレタンクリアー→シコシコ&ポリッシュ、です。



自作したパートリッジサイト。







リアサイトのブレードは溝を埋めて塗装仕上げ。





バレル上面~フレーム上面は艶消し黒です。





自作のフォーシングコーン。





段差を追加したスリーブ。





シリンダーギャップは更にギリギリまで詰めてみました!





もちろん、ハンマーノーズも形状修正。



ハンマーはケースハードンっぽく・・・


ハンマーノーズブッシングも手彫りで再現。





トリガーもケースハードン調に。



その上のラグも形状修正。
今回はハーフムーンクリップ仕様という事もあり、前回のM25-2とは形状を変えてます。(変えないとクリップが当たるので)



サムピースは前回同様、ブルーイング仕上げ。





バレルの手彫り刻印!



今回もバッチリ決まりました♪



左側は追い彫り。





アドレス刻印も、元々リアル刻印ではありますが結構浅いので、全て追い彫りしてます。





サイドプレートの刻印は今回割とハッキリ入ってましたが、念のため追い彫り。





そしてお楽しみのトリガーガード下から・・・♪



うーん、マンダムww



スイングアウト!!





ご依頼者さまはグリップコレクターでもありまして、このNフレ用ゴンカロターゲットストックも涎モノであります♪







長くなりましたが、最後は縦構図で!!










今回もご依頼者さまに大変喜んで頂けました♪ 良かった良かった♪(*^ω^*)



  


Posted by あじゃ  at 15:00Comments(4)S&W M25-2

2017年11月12日

S&W M25-2 完成!!

10月は各週末ごとに台風やら雨やらで全く塗装出来ませんでしたが、11月に入ってようやく晴れてくれたので
M25-2を一気に仕上げました!

その前に、実は今回の仕上げも、以前やったLawman等と同様にメタルパーカーで仕上げるつもりだったんです。
黒サフ吹いて銃Ⅱの上澄みを吹き、今回はさらにピカピカにしてやろうとウレタンクリアーを吹いてシコシコしてポリッシュし、
最後にメタルパーカーを吹いて微量のコンパウンドで磨き上げ・・・

すると、まるでブルーイングしたかのような美しい仕上がりに!!

しかーし!! どう優しく丁寧に磨いてもエッジのメタルパーカーが剥げてしまいます・・・
他の塗料なら問題ないのですが、メタルパーカーはウレタンクリアーへの食いつきが全然ダメみたい(TДT)


泣く泣くIPAにドボンして、部分的にウレタン用のシンナーも使い、全ての塗装を剥離して一からやり直し。

最終的には黒サフ吹いてシコシコしてからメタルパーカーと銃Ⅱの上澄みを3:1でブレンドして吹き、ウレタンクリアーを
吹いてシコシコ&ポリッシュし、バレル~フレーム上面等をマスキングしてマットブラック(と言っても銃Ⅰとブラックパーカーと
トップガードのブレンド)を吹いて仕上げました。


前置きが長くなりましたが、今回も画像多めです! 目ン玉かっぽじってよ~く見やがって下さい!!w


まずはバレルから!





パートリッジサイト♪









それに合わせてホワイトラインの溝を埋めたリアサイト。



ブレード部分のみ塗装仕上げです。



手彫り刻印!





こちらは追い彫り~





バレル~フレーム上面。





ガバ用バレルから作ったフォーシングコーン。





樹脂製モデルガンゆえ限界はありますが、シリンダーギャップはここまで詰めてみました!





ヨーク部内側にはモデルナンバーと、実銃に存在するシリアルナンバーを手彫り。





ヨーク内側にも手彫り~



ここの数字は何故かシリアルナンバーとは異なります。
実銃の複数個体の番号を調べましたが、すべてシリアルナンバーとは異なる数字でした。何でだろ?


オーバーサイズのグリップを付けたら見えなくなりますが、フレーム下部にもシリアルナンバーを手彫り。



ヨーク部分とはサイズも異なり、若干フォントが異なる点も再現!(芸コマw)



トリガーやハンマーは磨き直して薄染めし、ケースハードンっぽく。





ちなみにヨークやサイドプレートは本体やシリンダーと同じ塗装ですが、サムピースだけブルーイングで艶を抑えた仕上げ。
実銃画像見たらみんなそんな感じだったので・・・



ハンマーノーズももちろん形状修正!




合わせて、ハンマーノーズブッシングも手彫りモールドで再現。



ちょっとピンぼけちゃった・・・


M29用を加工したエキストラクター。





ここで登場するのがフルムーンクリップ!



M25-2製作にあたり、このフルムーンクリップをどうしようかと頭を悩ませていました。以前は実物が国内ショップ等でも
売られていたようですが、最近は出物が無い・・・

そこで、以前HPでM25-2を紹介されていたゆも庵のJumoさんに相談したところ、製作者のYさんからクリップを一つ
譲って頂ける事に! しかも、ジャンク箱に眠ってたので活用して頂けるなら・・・と、無償提供頂いてしまいました!!

本当に助かりました。ありがとうございました!!


で、Yさんも仰っていたのですが、タナカのカートを嵌めるとかなりキツイい・・・

ので、入り口の部分を若干削って入れやすくしました。




カートを6発嵌めて・・・




そのままシリンダーにスポンッ!





このシリンダーに合わせて形状修正したフレームのラグ。





そうそう、薄いロゴマーク刻印も追い彫りしております。



くっきりはっきり♪



フレーム左右。





なかなか良い艶感かと!(`・ω・´)

アドレス刻印はカウンターボアードをベースにしたのでそのまま、です。
シリンダーもラグもフロントサイトも変えちゃったので、ココとバレルピンくらいしかカウンターボアードを使う意味が無かったりw



スイングアウトの写り込みもバッチリ!






そしてお楽しみの下からの眺め♪





うん♪ 今回もエロい♪



さて、これまでチラチラと写ってるグリップですが・・・

今や希少品! S&W純正のNフレームのゴンカロターゲットグリップです!!









しかも程度は極上♪ 木目も最高!!

実はコレ、先日久しぶりにお会いしたよしまるさんから、今回の撮影用にと半ば強引にお借りしてきたのですw
やはりプラグリップでは萎えますからね・・・

お蔭さまで良い写真が撮れたと思います! ありがとうございました!! グリップは私が責任持ってお返しします~


という事で、全体像。





はぁ~ カッコええ・・・(*´Д`)



そして最後に縦構図で!











以上、画像枚数39枚!!

最後まで見て頂き、ありがとうございました♪



ふぅ・・・ 返したくないなぁ・・・ww




  


Posted by あじゃ  at 22:26Comments(14)S&W M25-2

2017年10月01日

S&W M25-2 カスタム開始!

WhiteTailerは刻印後にサフ吹いて養生中~ 乾燥炉にブチ込んで、バレル接合部の目地が出てこないか
しばらく様子を見ます。


その間に、もう一つのご依頼品を進めます!!

お送り頂いたベース銃はコチラ♪



タナカのカウンターボアードのM29、6.5インチのモデルガンです。手前に写ってるのはM1917のシリンダー一式。

はい、44マグナムのM29を45ACP仕様のM25-2にして欲しいとのご依頼です♪


まず、M1917のシリンダー一式ですが、基本的にコンパチで作られているようでエキストラクターロッドをM29のモノに
交換すればポン付けでM29に取り付け出来ます。

ただ、シリンダー一式との事でお送り頂いたのですが、何故かシリンダー中心部先端にあるはずのスリーブ状の
部品がありません。手配し忘れちゃったかな?





タナカに部品手配しても良かったのですが、待つのが苦手な私はジャンク箱から亜鉛のパイプ(アラスカンを作った時の
バレル内ウェイトの切れ端)を加工し、作ってしまいましたw



ネットで画像見る限り、タナカのM1917用当該パーツはストレートな外径のようですが、M25-2のそれは段付きなので
そのように加工。

シリンダーに組むとこんな感じに。





続いて、エキストラクターの加工です。

こちらもM1917のを使おうと思ったのですが、相性の問題か?6発中3か所でシリンダーが完全に回り切らなかったので、
元のM29のを使用する事に。

ただしそれだと全体の厚みが0.5mmほど足りないので、エキストラクターの傘の裏側に1mmのABS板を貼り付け。





それを削って、0.5mm増しになるように調整。





更にエキストラクターの形状に合わせて、ABS板を削ります。





M25-2はオート用の45ACP仕様なのでクリップ必須な訳ですが、カートのリムとクリップの厚さの分エキストラクターが深いので、
このように削ります。



また、44口径⇒45口径に合わせて6ヵ所の半月状の切り欠きも拡大してます。

この辺の作業にあたり、折角ならタナカのハーフムーンクリップではなくフルムーンクリップに合わせたいなぁと
思い、とある方へ問い合わせたところ驚きの展開に・・・! この辺はまた後日書かせて頂きます♪


で、加工したエキストラクターをシリンダーに組むとこんな感じ~





シリンダーに合わせ、フレームのスタッドも形状を変更。





また、短いシリンダーのためフォーシングコーンを伸ばす必要があるので、一旦削り落としました。





新しいフォーシングコーンは、これまたジャンク箱からSTI TACTICAL3.0を作った時のABSアウターを発掘し、
先端を使って削り出し。





元のフォーシングコーン基部はABSなので、センターを合わせて面接着しました。





続いて、M25-2の6.5インチの実銃画像を検索すると多く見られるパートリッジタイプのフロントサイト。
普通のランプタイプもありましたが、折角ならと再現する事に。

フロントサイトを削り落とし、M2のネジを2本立てます。





そこに、2mmと1mmのABS板を積層して大きめにカットしたフロントサイトを接着。





硬化後に削って整形します。





パートリッジサイトに合わせて、リアサイトブレードのホワイトラインの溝もジーナスで埋めました。





これで大体の形状は出来上がり!


あとは刻印か・・・





  


Posted by あじゃ  at 22:01Comments(8)S&W M25-2