2014年03月13日
VFC M4 フレーム側調整
それでは、リクエストを頂きましたのでVFC M4 GBBのスチールハンマーやシア、トリガーの組み込み調整を紹介します♪
通常というかデフォでは亜鉛合金製のハンマーやシア、トリガーを備えるVFC M4(HK416も)ですが、そのままだとハンマーが
直ぐ折れるのは有名ですよね。調子の良い個体ほどリコイルの衝撃でポキッと逝きます。その予防の為、ボルトの角になってる
部分をヤスリで丸めてあげたりしますが、それでも折れてしまいます。

また、マガジンキャッチも亜鉛なのですが、これは直ぐではないもののスチールプレスのマガジンケースで削られてしまい、
マガジンの位置がだんだん下がってしまって不調の原因になるようです。
そこで同じくVFCから純正グレードアップパーツとして、スチール製のハンマー&シア(セット)やトリガー、マガジンキャッチが
それぞれ2k前後とお手ごろな価格で発売されており、各ショップでもちょくちょく品切れになっている事から交換されている方も
多いのだと思います。
そんな私も、さっさと交換してしまったほうが精神衛生上も良いと思いますし、手持ちのVFC HK416C&D, M4とも全て交換済み。
んが、それらはほぼポン付け出来るものの、ちょっと調整したほうが良さそうな部分もありまして・・・
ただし個体差もあるでしょうから、これから紹介する加工方法や加工量(画像)はあくまで参考程度、基本は削っては組んでの
繰り返し、現物合わせでの調整をお願いします。また、逆に不調になっても責任は持てませんので悪しからず(;^_^A
そうそう、デフォではハンマーダウンでもセフティ掛かってしまう不具合も、スチールトリガーに換えると直りますよ♪
(逆に言うと、ハンマーだけでは直りませ~ん)
前置きが長くなりましたが、それではまずトリガーから。
加工前の画像が無くて申し訳ありませんが、ハンマーと接する先端の部分がちょっと荒く、そして後述のハンマーのノッチと共に
鋭角気味になっているため、そのまま組み込んでハンマーをコックしてトリガーを引くと更にハンマーを起こしながらリリースする
ような挙動となり、結果としてなかなか男らしい重いトリガープルになります(;^_^A
それはそれで軍用っぽくて良いかも知れませんが、ヤワな私にはちとツライものががががが
そこで、鋭角気味になってる先端部分をこのように直角~トリガー軸を中心とした僅かなRを付けるように削り、軽く磨きます。

ただ・・・これが困ったことに熱処理されていて通常のヤスリでは歯が立ちませんので、ダイヤモンドヤスリ必須です。
(最近はダイソーなんかでも売ってますね)
磨くのは耐水ペーパーの240番~400番程度までしかやってません。アサルトライフルなのでピカピカにまでしなくても・・・
続いてハンマー。
こちらのノッチも若干角度が付いているので、若干削って磨きます。

ハンマーは熱処理されていないので普通のヤスリでも削れます。勢い余って削り過ぎないように・・・
さぁ! これで男らしいトリガープルは、滑らかな女性のお肌のようなシルキータッチになること請け合いです♪
・・・ごめんなさいちょっと誇張し過ぎましたww
※トリガー・ハンマー共に削り過ぎると暴発しやすくなったり、最悪はハンマーをコック出来なくなりますので、
まずはペーパーで磨くところから様子を見て下さい!
お次はマガジンキャッチ。
M4のほうはポン付けでOKでしたが、HK416はマガジンの掛かりがキツくなり過ぎたので、若干削りました。

これも個体差はあると思います。私はゆっくりマガジンを挿入し、最後にグッと押し上げてキャッチが掛かるくらいに調整しました。
(私のM4では削らなくてもちょっと掛かりが浅い感じ。フレームの寸法違うのか??)
さて・・・
実は問題はこれだけではありません。
ここから紹介する2つの不具合は個体差やパーツの磨耗量でも変わると思いますが、私の場合は3丁とも発生しました。
一つ目は前述のトリガーやハンマーの加工に起因する部分も多々ありますが、
『セミオートで射撃後、トリガーをゆ~~っくり戻すとハンマーがリリースされて暴発する』
という不具合。
これはまず間違いなく、トリガーを戻す際にトリガーがハンマーと噛み合う位置に達する前に、ハンマーがシアから開放されて
しまうのが原因ですので、シアが戻るタイミングを遅らせる事で対処します。
具体的には、この部分を削ります。トリガーで押し戻される部分ですな。

実は購入時から少し削ってある部分ですが、更に削りました。
ポイントは、トリガー引いてハンマーをコックし、トリガーを戻しきる直前にシアがハンマーを開放するようなタイミングにする事。
削り過ぎると、トリガー戻してもハンマーがシアに引っ掛かったままになり、撃てなくなるのでご注意を(;^_^A
もう一つの問題は前述のトリガーやハンマーの加工とは無関係に発生するのですが、
『セミオートで2発目が撃てない(ハンマーがコックされない)』
という不具合。
これはハンマーへのシアの掛かりが浅い上に両パーツのエッジも甘いので、勢い良く作動させた時にハンマーが倒れてしまうため。
ここはシアの作動範囲を広げて、掛かりを深くする事で対処します。
具体的にはこの部分を削ります。

この部分はセフティの軸に当たるのですが、その当たりが早い為にシアの作動範囲が狭く、前述の不具合が発生していました。
削り過ぎた場合、セミでは問題有りませんが、フルオートでもシアがハンマーを引っ掛けてしまってセミオートになります
ので、ご注意下さい。
最後は番外編!
VFC純正ではなく、IronAirsoftのKACタイプ アンビセレクターの不具合。
スチール製なのに3k前後と大変お安いのですが、ウチのVFC M4には要調整でしたので軽くご紹介。
全体鋳造+軸部分のみCNC加工されているようですが、私のは左側のレバー部分が若干内側に傾いており、ロアレシーバーの
セレクター回転止め?の突起部分に強干渉してたので、バイスで軸を挟んで下の画像の緑矢印の部分をドライバーで持ち上げて
修正しました。

それと赤矢印の部分。
IronAirsoft製のWAM4向けロアレシーバーならもしかしたら問題無いのかも知れませんが、内寸幅がWAM4より広いVFCでは
ハンマーロックの幅も広く、赤矢印の部分の切り欠き幅が狭いこのセレクターではフルオート時にもハンマーロックがセレクターの
軸に引っ掛かってしまって、フルオートで撃てません。
0.5mmくらいだったか? ヤスリでゴリゴリ削りました。

それと右側のセフティレバー。
レバー単品ではフレーム穴に対してキツくはないのですが、ネジ穴がほんの僅かにズレているのか組み込むと動かせない・・・
どっちが当たっているのか判別しにくかったので、赤矢印の部分を両方とも削りました~

その他、プランジャーが当たる溝などもガリガリでスムーズに回せなかったりしたのでシコシコしたりと、安いのにはそれなりの
理由があるんだなぁと思いますたww
まぁ、それでもちょっとの加工で使えるんだから文句は言いますまい♪
通常というかデフォでは亜鉛合金製のハンマーやシア、トリガーを備えるVFC M4(HK416も)ですが、そのままだとハンマーが
直ぐ折れるのは有名ですよね。調子の良い個体ほどリコイルの衝撃でポキッと逝きます。その予防の為、ボルトの角になってる
部分をヤスリで丸めてあげたりしますが、それでも折れてしまいます。
また、マガジンキャッチも亜鉛なのですが、これは直ぐではないもののスチールプレスのマガジンケースで削られてしまい、
マガジンの位置がだんだん下がってしまって不調の原因になるようです。
そこで同じくVFCから純正グレードアップパーツとして、スチール製のハンマー&シア(セット)やトリガー、マガジンキャッチが
それぞれ2k前後とお手ごろな価格で発売されており、各ショップでもちょくちょく品切れになっている事から交換されている方も
多いのだと思います。
そんな私も、さっさと交換してしまったほうが精神衛生上も良いと思いますし、手持ちのVFC HK416C&D, M4とも全て交換済み。
んが、それらはほぼポン付け出来るものの、ちょっと調整したほうが良さそうな部分もありまして・・・
ただし個体差もあるでしょうから、これから紹介する加工方法や加工量(画像)はあくまで参考程度、基本は削っては組んでの
繰り返し、現物合わせでの調整をお願いします。また、逆に不調になっても責任は持てませんので悪しからず(;^_^A
そうそう、デフォではハンマーダウンでもセフティ掛かってしまう不具合も、スチールトリガーに換えると直りますよ♪
(逆に言うと、ハンマーだけでは直りませ~ん)
前置きが長くなりましたが、それではまずトリガーから。
加工前の画像が無くて申し訳ありませんが、ハンマーと接する先端の部分がちょっと荒く、そして後述のハンマーのノッチと共に
鋭角気味になっているため、そのまま組み込んでハンマーをコックしてトリガーを引くと更にハンマーを起こしながらリリースする
ような挙動となり、結果としてなかなか男らしい重いトリガープルになります(;^_^A
それはそれで軍用っぽくて良いかも知れませんが、ヤワな私にはちとツライものががががが
そこで、鋭角気味になってる先端部分をこのように直角~トリガー軸を中心とした僅かなRを付けるように削り、軽く磨きます。
ただ・・・これが困ったことに熱処理されていて通常のヤスリでは歯が立ちませんので、ダイヤモンドヤスリ必須です。
(最近はダイソーなんかでも売ってますね)
磨くのは耐水ペーパーの240番~400番程度までしかやってません。アサルトライフルなのでピカピカにまでしなくても・・・
続いてハンマー。
こちらのノッチも若干角度が付いているので、若干削って磨きます。
ハンマーは熱処理されていないので普通のヤスリでも削れます。勢い余って削り過ぎないように・・・
さぁ! これで男らしいトリガープルは、滑らかな女性のお肌のようなシルキータッチになること請け合いです♪
・・・ごめんなさいちょっと誇張し過ぎましたww
※トリガー・ハンマー共に削り過ぎると暴発しやすくなったり、最悪はハンマーをコック出来なくなりますので、
まずはペーパーで磨くところから様子を見て下さい!
お次はマガジンキャッチ。
M4のほうはポン付けでOKでしたが、HK416はマガジンの掛かりがキツくなり過ぎたので、若干削りました。
これも個体差はあると思います。私はゆっくりマガジンを挿入し、最後にグッと押し上げてキャッチが掛かるくらいに調整しました。
(私のM4では削らなくてもちょっと掛かりが浅い感じ。フレームの寸法違うのか??)
さて・・・
実は問題はこれだけではありません。
ここから紹介する2つの不具合は個体差やパーツの磨耗量でも変わると思いますが、私の場合は3丁とも発生しました。
一つ目は前述のトリガーやハンマーの加工に起因する部分も多々ありますが、
『セミオートで射撃後、トリガーをゆ~~っくり戻すとハンマーがリリースされて暴発する』
という不具合。
これはまず間違いなく、トリガーを戻す際にトリガーがハンマーと噛み合う位置に達する前に、ハンマーがシアから開放されて
しまうのが原因ですので、シアが戻るタイミングを遅らせる事で対処します。
具体的には、この部分を削ります。トリガーで押し戻される部分ですな。
実は購入時から少し削ってある部分ですが、更に削りました。
ポイントは、トリガー引いてハンマーをコックし、トリガーを戻しきる直前にシアがハンマーを開放するようなタイミングにする事。
削り過ぎると、トリガー戻してもハンマーがシアに引っ掛かったままになり、撃てなくなるのでご注意を(;^_^A
もう一つの問題は前述のトリガーやハンマーの加工とは無関係に発生するのですが、
『セミオートで2発目が撃てない(ハンマーがコックされない)』
という不具合。
これはハンマーへのシアの掛かりが浅い上に両パーツのエッジも甘いので、勢い良く作動させた時にハンマーが倒れてしまうため。
ここはシアの作動範囲を広げて、掛かりを深くする事で対処します。
具体的にはこの部分を削ります。
この部分はセフティの軸に当たるのですが、その当たりが早い為にシアの作動範囲が狭く、前述の不具合が発生していました。
削り過ぎた場合、セミでは問題有りませんが、フルオートでもシアがハンマーを引っ掛けてしまってセミオートになります
ので、ご注意下さい。
最後は番外編!
VFC純正ではなく、IronAirsoftのKACタイプ アンビセレクターの不具合。
スチール製なのに3k前後と大変お安いのですが、ウチのVFC M4には要調整でしたので軽くご紹介。
全体鋳造+軸部分のみCNC加工されているようですが、私のは左側のレバー部分が若干内側に傾いており、ロアレシーバーの
セレクター回転止め?の突起部分に強干渉してたので、バイスで軸を挟んで下の画像の緑矢印の部分をドライバーで持ち上げて
修正しました。
それと赤矢印の部分。
IronAirsoft製のWAM4向けロアレシーバーならもしかしたら問題無いのかも知れませんが、内寸幅がWAM4より広いVFCでは
ハンマーロックの幅も広く、赤矢印の部分の切り欠き幅が狭いこのセレクターではフルオート時にもハンマーロックがセレクターの
軸に引っ掛かってしまって、フルオートで撃てません。
0.5mmくらいだったか? ヤスリでゴリゴリ削りました。
それと右側のセフティレバー。
レバー単品ではフレーム穴に対してキツくはないのですが、ネジ穴がほんの僅かにズレているのか組み込むと動かせない・・・
どっちが当たっているのか判別しにくかったので、赤矢印の部分を両方とも削りました~
その他、プランジャーが当たる溝などもガリガリでスムーズに回せなかったりしたのでシコシコしたりと、安いのにはそれなりの
理由があるんだなぁと思いますたww
まぁ、それでもちょっとの加工で使えるんだから文句は言いますまい♪
DNA VFC M4用STANAG 30連型マガジン
Dytac SOCOM RC2 & Mini サイレンサー
VFC M4に組み替え
VFC M4 GBBイロイロ
Midwestタイプ 12.5インチ Keymodハンドガード 本組み
Midwestタイプ 12.5インチ Keymodハンドガード 仮組み
Dytac SOCOM RC2 & Mini サイレンサー
VFC M4に組み替え
VFC M4 GBBイロイロ
Midwestタイプ 12.5インチ Keymodハンドガード 本組み
Midwestタイプ 12.5インチ Keymodハンドガード 仮組み
外から見えないパーツの不具合の原因を切り分ける能力に感服です。
自分なら作動の仕組みがイマイチ理解出来てないので
かなり苦悩しそうな内容ですね。
リボルバーみたいにサイドプレート外して見れたら良いんですけどね〜汗
板にピンを立てて仮組みすれば・・・?
記事はとても丁寧でわかりやすいのですが、
まだまだド素人の私には、どこまで調整できるか不安ですね~。
あじゃさんが書いてくださっているように
まずは、ペーパーくらいでちょっとずつシコシコですかね。
短気なものですので、いつも急いで仕上げようと思って
取り返しのつかないことに。。。。パーツの買い替えなどなど。
実は私のVFC mk18には去年kyon2 ctuさんにお願いして
ボルトキャリアの頭に摩耗止めのステンレスボルトを埋め込んでいただいたり
PMAGを作っていただいたりしておりますよ。
先日のあじゃさんの記事にkyon2さんのPMAGのこととか出てたので
ちょっと書いてみたりして。
>外から見えないパーツの不具合の原因を切り分ける能力に感服です。
恐れ入ります(;^_^A
>自分なら作動の仕組みがイマイチ理解出来てないので
M4系はMP5よりもずっと単純な構造なので、アッパー外してハンマーを指で起こしたり
ガチャガチャ動かしてみると、すぐ分かると思いますよ♪
>早速リクエストにお応えいただき、ありがとうございました。
いえいえ、お安い御用でございます♪
>まだまだド素人の私には、どこまで調整できるか不安ですね~。
まぁ、暴発云々はちょっと誇張しています(;^_^A
どんな人が見てるかも分からないので・・・
>短気なものですので、いつも急いで仕上げようと思って
>取り返しのつかないことに。。。。パーツの買い替えなどなど。
実は私もそうなんですよw いや、パーツ買い替えまでは至らなくとも、
削り過ぎ⇒肉盛り修正は結構やってますww
>実は私のVFC mk18には去年kyon2 ctuさんにお願いして
>ボルトキャリアの頭に摩耗止めのステンレスボルトを埋め込んでいただいたり
>PMAGを作っていただいたりしておりますよ。
お~~! そうだったのですね♪
Mk18mod1もいいなぁ・・・ 何だかんだで長物ではM4ばかりが増殖してますw