2023年10月08日
SIG SAUER P220 Nitron その後…
前回の記事からだいぶ間が空いてしまいましたが、SIG SAUER P220 Nitronの加工、少しずつ進めてきておりました。
3か月分(!)の加工を一気に紹介していきます!(またまた長い記事になってしまい申し訳ありませんw)
P226用のトリガーを移植&SRT(ショートリーチトリガーの方)に形状変更。


ハンマーもP226用を移植し、形状変更。




で、今回気付いたのですがP220にP226のハンマーを移植すると、ハンマーを起こした時の角度がちょっと浅いんですよね。

比較画像ありませんが、元のP226やP220と比べると浅いんです。
何でだろ?シアは同じ・・・

じゃない!!? 色はともかく、左のP226用の方が右のP220用よりもハンマーのノッチが掛かる部分が縦に厚いですね!?
という事で、シアもP226用に交換してみたところ、ちょうど良い角度になりました♪

ついでに以前同様にカスタムしたP220 Nitron CarryやP245のシアもP226用に交換しておきました~
テイクダウンレバーは、今回も形状やサイズがリアルなKSC P226用を使います。

左がタナカMk25用、真ん中がKSCので、右のがそのKSC用を最終型形状に修正したもの。何度かやってるうちに、突起を
残したままヤスリで加工できるようになりましたw
タナカのモデルガンに使うためには、スプリングガイド後端のプランジャーを逃げるU字溝を追加する必要があります。

あと、フレーム右側への軸の突き出し量が少し大きめなので、少し詰めてあげました。

これくらいにすると良いでしょう♪

それと、そのままレバーを組むと少し垂れ下がり気味になります。

(分かり易いようにちょっと極端にしてますが、こういう傾向)
そんな時は、このひげバネをちょちょいと曲げてあげて・・・

レバーを入れる前は、やや後ろ側が高くなるように調整します。

この状態でレバーを入れれば、この通り♪

ただ、このひげバネはスライドストップのテンションにも関わるので、割とシビアな調整だったりします(;^_^A
続いて、エキストラクターを4mm厚の真鍮板から切り出します。

作業場所はゴミ箱の上ww
これくらい大まかな形状を削っておいてから切り離すと、後が楽ですね♪

以前Nitron Carry用に作ったエキストラクターをお手本に削っていきます。

爪の部分は本体に組んで装填・排莢の様子を見ながら、慎重に形状を調整していきます。

あっ、砲底面は以前紹介したように1mm厚の真鍮版を貼り付けてあるだけです。その奥は全て樹脂製なので誤解なきよう・・・
最終的にこんな形状に。


フルフラット砲底面で最終弾でもカートが下に落ち込んでエキストラクターから外れないようにしつつ、装填時に引っ掛からないように
しなければならないので、一番気を遣う部分ですね・・・
45口径化に伴い、チャンバーカバー後ろの突起の幅も増やすため、表面を削って地肌を出してドリルで凹みを付けます。

この後の写真撮り忘れちゃいましたが、この突起の両サイドに小さく切った1mm厚のアルミ板をジーナスで接着します。
と、ここで新型秘密兵器の登場です!!!

じゃーん! その名もLaserPecker 4!! そう、今年の誕生日にLaserPecker 1 Proというやつを偶然格安で手に入れましたが、
とても便利だと思いながらもややパワー不足で(というかレーザーの波長が向いてないため)HWや金属には彫れないのが
残念に思っていた矢先、この最新型のLaserPecker 4をCampFireというクラファンサイトで見つけ、散々迷った挙句ポチッと
してしまった次第ですw 2種類のレーザー波長を切り替えて使うことが出来、パワーもだいぶ上がってます。
届いたのは8月頭。届いてすぐに、色々な材質で試し彫り!
LP1 Proの0.5W 405nmレーザーでは全く歯が立たなかったHWも、2W 1,064nmレーザーなら余力を持って余裕で彫れました!

試しに亜鉛合金も。

アルミも。

真鍮も。

鉄も。

流石に鉄などは表面に色が着く程度ですが、亜鉛などは何度か重ねれば刻印に必要な深さには彫れそうです♪
という事で、まずは練習がてら彫ってみたのが古いT1レプリカ(アルミ製)。

(刻印後にアルミブラックで着色)
それと、先日紹介したMARUYAMAのSCW-9 PRO-Gのグリップ(ABS製っぽい?)に、小さなB&Tロゴを刻印してみました。


ここらでP220に話を戻しましょうw
チェンバーカバーに刻印を入れてあげました!!
彫り上がりはこのように文字の縁に煤が付いたように。

軽く表面を均して煤を除去したところ。

綺麗に彫れてますね♪
ですが、フォントの選択をミスって文字の角が角張ってるフォントにしてしまいました…
そこで、リュータービットで追い彫り!!

結局手彫りかよ!!ww いや、一から手彫りでは当然ここまで綺麗に彫れなかったので、ね。
次はフロントストラップに縦セレーションを入れるのですが、Nitron Carryの時は何だかんだで最終的に長方形に一段
掘り込んだところに、セレーションを彫っておいたABS板を貼り付けましたが、この一段掘り込むのがクソ面倒なんですよね・・・
という事で、レーザーで掘り込みましたww

流石に一度ではこんなに深く掘れないので、何度も何度も・・・ なんか、シボ加工みたい?(コレはこれで何かに使えそう)
彫刻刀でざっと表面を均します。

そこに、30LPIのセレーションを切っておいたABSを嵌め込みます。

深さの微調整をした後、ジンクパテで接着。

硬化後に整形&溝の端部を手作業で仕上げます。

今回失敗したな、と思ったのはこの溝の端部。ABS板の外に作るより、前みたいにABS板の内側に作った方が綺麗に
仕上げやすかったなぁ、と(;^_^A
これで本体の形状加工が終わったので、下地にミッチャクロン&黒サフを吹いて、いよいよ本体の刻印へ!
彫りながら微調整できる手彫りと異なり、レーザー刻印ではデータそのまま刻印されますので、ちゃんとしたデータを作り、
最小パワーでABS板やビニールテープに刻印してガイドレーザーと実際の刻印のズレを確認。



個体差はあるかと思いますが、私のはどうもやや下にズレる傾向にあるようです。左右も少しズレてますね。
あくまでガイドレーザーは目安という事で、過信は禁物のようです。
(実はコレの前に他のを彫った後に気付きましたw それはまた別の機会に紹介します。)
仕上がりは完成編で♪
最後に、またまた秘密兵器(?)が登場!!
自家セラコートにチャレンジしてみました~!!

今までセラコートは全て鈴友さんに依頼させて頂いていたんですが、鈴友さんもだいぶお忙しくなってきているので、せめて
自分用くらいは鈴友さんの手を煩わせないようにしようと・・・ セラコート購入は、もちろんセラコートジャパン(鈴友さん)から!
H-190 Armor Blackという一番基本的な艶消し黒なんですが、まぁ一言で言ってこりゃ大変だわwwというのが最初の感想。
温度調整できるオーブンがある前提で、一応0.5mmノズルのエアブラシ+ホビー用の低圧コンプレッサーでも吹けはしますが、
あまり絞って吹いてると詰まり易いですし、その前に主剤と硬化剤の混合比で艶具合が決まるのですが、それが
12:1(艶強め)~18:1(標準)~24:1(艶低め)という比率なので、数mlとか個人で少し使う分だととても調整が難しいんです。
自分で自分用に使うなら、私の場合はそれなりの妥協は必要なようです。(上の写真のパーツは運良く綺麗に仕上がってますが、
他で試したのはいくつかイメージと違ってしまったのも・・・)
ちゃんと仕上げるならやっぱり鈴友さんにお願いしないとな、と思った次第でっす!!!
3か月分(!)の加工を一気に紹介していきます!(またまた長い記事になってしまい申し訳ありませんw)
P226用のトリガーを移植&SRT(ショートリーチトリガーの方)に形状変更。


ハンマーもP226用を移植し、形状変更。




で、今回気付いたのですがP220にP226のハンマーを移植すると、ハンマーを起こした時の角度がちょっと浅いんですよね。

比較画像ありませんが、元のP226やP220と比べると浅いんです。
何でだろ?シアは同じ・・・

じゃない!!? 色はともかく、左のP226用の方が右のP220用よりもハンマーのノッチが掛かる部分が縦に厚いですね!?
という事で、シアもP226用に交換してみたところ、ちょうど良い角度になりました♪

ついでに以前同様にカスタムしたP220 Nitron CarryやP245のシアもP226用に交換しておきました~
テイクダウンレバーは、今回も形状やサイズがリアルなKSC P226用を使います。

左がタナカMk25用、真ん中がKSCので、右のがそのKSC用を最終型形状に修正したもの。何度かやってるうちに、突起を
残したままヤスリで加工できるようになりましたw
タナカのモデルガンに使うためには、スプリングガイド後端のプランジャーを逃げるU字溝を追加する必要があります。

あと、フレーム右側への軸の突き出し量が少し大きめなので、少し詰めてあげました。

これくらいにすると良いでしょう♪

それと、そのままレバーを組むと少し垂れ下がり気味になります。

(分かり易いようにちょっと極端にしてますが、こういう傾向)
そんな時は、このひげバネをちょちょいと曲げてあげて・・・

レバーを入れる前は、やや後ろ側が高くなるように調整します。

この状態でレバーを入れれば、この通り♪

ただ、このひげバネはスライドストップのテンションにも関わるので、割とシビアな調整だったりします(;^_^A
続いて、エキストラクターを4mm厚の真鍮板から切り出します。

作業場所はゴミ箱の上ww
これくらい大まかな形状を削っておいてから切り離すと、後が楽ですね♪

以前Nitron Carry用に作ったエキストラクターをお手本に削っていきます。

爪の部分は本体に組んで装填・排莢の様子を見ながら、慎重に形状を調整していきます。

あっ、砲底面は以前紹介したように1mm厚の真鍮版を貼り付けてあるだけです。その奥は全て樹脂製なので誤解なきよう・・・
最終的にこんな形状に。


フルフラット砲底面で最終弾でもカートが下に落ち込んでエキストラクターから外れないようにしつつ、装填時に引っ掛からないように
しなければならないので、一番気を遣う部分ですね・・・
45口径化に伴い、チャンバーカバー後ろの突起の幅も増やすため、表面を削って地肌を出してドリルで凹みを付けます。

この後の写真撮り忘れちゃいましたが、この突起の両サイドに小さく切った1mm厚のアルミ板をジーナスで接着します。
と、ここで新型秘密兵器の登場です!!!

じゃーん! その名もLaserPecker 4!! そう、今年の誕生日にLaserPecker 1 Proというやつを偶然格安で手に入れましたが、
とても便利だと思いながらもややパワー不足で(というかレーザーの波長が向いてないため)HWや金属には彫れないのが
残念に思っていた矢先、この最新型のLaserPecker 4をCampFireというクラファンサイトで見つけ、散々迷った挙句ポチッと
してしまった次第ですw 2種類のレーザー波長を切り替えて使うことが出来、パワーもだいぶ上がってます。
届いたのは8月頭。届いてすぐに、色々な材質で試し彫り!
LP1 Proの0.5W 405nmレーザーでは全く歯が立たなかったHWも、2W 1,064nmレーザーなら余力を持って余裕で彫れました!

試しに亜鉛合金も。

アルミも。

真鍮も。

鉄も。

流石に鉄などは表面に色が着く程度ですが、亜鉛などは何度か重ねれば刻印に必要な深さには彫れそうです♪
という事で、まずは練習がてら彫ってみたのが古いT1レプリカ(アルミ製)。

(刻印後にアルミブラックで着色)
それと、先日紹介したMARUYAMAのSCW-9 PRO-Gのグリップ(ABS製っぽい?)に、小さなB&Tロゴを刻印してみました。


ここらでP220に話を戻しましょうw
チェンバーカバーに刻印を入れてあげました!!
少しずつ、練習から本番に近いモノ(と言うか今回は本番だけど、まだ換えが効く部品)にレーザー刻印を。
— オラガバニスト (@AJA1911) September 5, 2023
タナカP220のチェンバーカバー(亜鉛)に『45 AUTO / SIG』の文字を入れます。
適当なフォントでデータを作り、元の刻印を削り落とした面にまずはラスタースキャンで。 pic.twitter.com/Xo7fbYCBJT
彫り上がりはこのように文字の縁に煤が付いたように。

軽く表面を均して煤を除去したところ。

綺麗に彫れてますね♪
ですが、フォントの選択をミスって文字の角が角張ってるフォントにしてしまいました…
そこで、リュータービットで追い彫り!!

結局手彫りかよ!!ww いや、一から手彫りでは当然ここまで綺麗に彫れなかったので、ね。
次はフロントストラップに縦セレーションを入れるのですが、Nitron Carryの時は何だかんだで最終的に長方形に一段
掘り込んだところに、セレーションを彫っておいたABS板を貼り付けましたが、この一段掘り込むのがクソ面倒なんですよね・・・
という事で、レーザーで掘り込みましたww

流石に一度ではこんなに深く掘れないので、何度も何度も・・・ なんか、シボ加工みたい?(コレはこれで何かに使えそう)
彫刻刀でざっと表面を均します。

そこに、30LPIのセレーションを切っておいたABSを嵌め込みます。

深さの微調整をした後、ジンクパテで接着。

硬化後に整形&溝の端部を手作業で仕上げます。

今回失敗したな、と思ったのはこの溝の端部。ABS板の外に作るより、前みたいにABS板の内側に作った方が綺麗に
仕上げやすかったなぁ、と(;^_^A
これで本体の形状加工が終わったので、下地にミッチャクロン&黒サフを吹いて、いよいよ本体の刻印へ!
彫りながら微調整できる手彫りと異なり、レーザー刻印ではデータそのまま刻印されますので、ちゃんとしたデータを作り、
最小パワーでABS板やビニールテープに刻印してガイドレーザーと実際の刻印のズレを確認。



個体差はあるかと思いますが、私のはどうもやや下にズレる傾向にあるようです。左右も少しズレてますね。
あくまでガイドレーザーは目安という事で、過信は禁物のようです。
(実はコレの前に他のを彫った後に気付きましたw それはまた別の機会に紹介します。)
仕上がりは完成編で♪
最後に、またまた秘密兵器(?)が登場!!
自家セラコートにチャレンジしてみました~!!

今までセラコートは全て鈴友さんに依頼させて頂いていたんですが、鈴友さんもだいぶお忙しくなってきているので、せめて
自分用くらいは鈴友さんの手を煩わせないようにしようと・・・ セラコート購入は、もちろんセラコートジャパン(鈴友さん)から!
H-190 Armor Blackという一番基本的な艶消し黒なんですが、まぁ一言で言ってこりゃ大変だわwwというのが最初の感想。
温度調整できるオーブンがある前提で、一応0.5mmノズルのエアブラシ+ホビー用の低圧コンプレッサーでも吹けはしますが、
あまり絞って吹いてると詰まり易いですし、その前に主剤と硬化剤の混合比で艶具合が決まるのですが、それが
12:1(艶強め)~18:1(標準)~24:1(艶低め)という比率なので、数mlとか個人で少し使う分だととても調整が難しいんです。
自分で自分用に使うなら、私の場合はそれなりの妥協は必要なようです。(上の写真のパーツは運良く綺麗に仕上がってますが、
他で試したのはいくつかイメージと違ってしまったのも・・・)
ちゃんと仕上げるならやっぱり鈴友さんにお願いしないとな、と思った次第でっす!!!
SIG SAUER P220 Nitron 完成!!
SIG SAUER P220 Nitron スライドセレーション加工
SIG SAUER P220 Nitron ブリーチ周り加工、その他
SIG SAUER P220 Nitron フレーム加工②
SIG SAUER P220 Nitron フレーム加工①
SIG SAUER P220 Nitron カスタム開始! #220の日
SIG SAUER P220 Nitron スライドセレーション加工
SIG SAUER P220 Nitron ブリーチ周り加工、その他
SIG SAUER P220 Nitron フレーム加工②
SIG SAUER P220 Nitron フレーム加工①
SIG SAUER P220 Nitron カスタム開始! #220の日
ハンマーの起角とか絶対気付きませんね。エキストラクターの切り出しが相変わらずゴミ箱の上って、バイスとか持ってるのにまともに出来ない自分にはわけがわかりません(笑)。
> ハンマーの起角とか絶対気付きませんね。
またまたぁ〜!?w
好きなリボルバーのシングルアクションのハンマー起角が小さかったら気付きますでしょ?それと同じですww
>エキストラクターの切り出しが相変わらずゴミ箱の上って、バイスとか持ってるのにまともに出来ない自分にはわけがわかりません(笑)。
切り出しはともかく、私だけなのかも知れませんが特に仕上げの時はバイスに咥えてると、
ヤスリが平らに当たってるかどうか分かりにくいので手持ちでやってます
おかげでチョイチョイ指紋が消えちゃいますが…w